変化する社会とともに歩む学校図書館 (ライブラリーぶっくす)

著者 :
  • 勉誠社(勉誠出版)
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本棚登録 : 50
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585200819

作品紹介・あらすじ

「本離れ」が叫ばれる中で、学校図書館は読書、ひいては本の大切さをどのように説いているのであろうか。また、司書教諭に関する法律改正などに伴って、現場はどう変化しているのだろうか?
歴史的な側面を概括し、制度論も交えながら現在の学校図書館の達成ポイントと課題を論じる。デジタル環境など新しいトピックや、授業における図書館利用などについても見ていくことで、「本との出会い」だけにとどまらない図書館の教育的効果を考える。
さらに小学校から高校までの学校図書館を取り巻く環境と、現在行なっている取組を、代表的な学校の司書によるコラムを交えて紹介し、実際の現場に迫る。

【本書の特色】
・公共図書館や大学図書館に比べて、ともすれば見落とされがちな小学校から高校までの学校図書館について、社会情勢も踏まえてまとめて論じている。
・2020年の新型コロナウイルス禍における学校図書館の取組みも掲載。
・実際に学校図書館の現場に従事している司書によるコラムでは、実践的な例を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 感想というよりつぶやき?
    学習センターとしての学校図書館の役割についての変化が大きく、あれ?いつもと違う!と戸惑っている。
    なぜなら、今年から1人1台タブレットが配られ、学校図書館の利用が激減したから。
    今までは、修学旅行前、SDGs、職業について、など、必ずクラス単位で学校図書館の資料を利用する時間があったのだが、
    今年からは自教室で学習が完結してしまう。
    学校図書館は今、変わりつつある。コロナ禍での変化も大きいが、GIGスクール構想で1人1台タブレットが配られ、調べ学習としての図書館利用について、授業支援などを含め利用の様子が大きく変わってきている。
    それに対応したいと思い、本書を読んだ。
    ちなみに、うちの学校は、
    読書センターとしての学校図書館の利用は、コロナ前の年の数字より活発になっている。
    だが、授業支援については、資料の準備をしてアプローチしているのだが、急に使われなくなりびっくりしている。

    本書を読んで気になった文↓
    子供を本好き、読書好きにさせることに力を入れる人が多い。このことはとても大切である。
    しかし読書の好き嫌いと基礎的読解力には相関はないという。
    好き嫌いの前に、しっかり読めているかどうかという視点を持って子供に関わって行く事が必要。
    アウトソーシング化(指定管理業者による運営)が公共図書館だけでなく、小中学校図書館にも広がってきている。
    など
    現在の学校図書館の様子がわかる内容。


  • 子どもの中心の学び
    フランス~ドモラン1852-1907-
    ドイツ~シュタイナー1861-1925
    イタリア~モンテッソーリ1870-1952
    アメリカ~デューイ1859-1952

    日本 大正自由教育
    成蹊小学校1915
    成城小学校1917
    自由学園1921
    池袋児童の村小学校1924

    1980年代 学習指導要領
    個性重視の原則
    生涯学習体系への移行
    変化への対応

    読書のセーフティネットとしての学校図書館

    見えない貧困
    虐待
    多様な育ち
    「カウンセリング・マインド」をもつ
    1傾聴 2受容と共感 3繰り返し

    子どもの発達、障害
    多様な発達、障害もうけとめる
    インクルーシブ教育 

    スマホ時代
    学校教育の情報化、情報活用能力の育成、プログラミング教育

    学校教育の情報化
    1情報教育 子どもたちの情報活用能力の育成
    2教科指導における情報通信技術の活用
    3校務の情報化

    1
    ①情報活用の実践力
    複数の情報から特定の情報を見つけ出し、関連付ける、統計情報を整理し、根拠として意見を表現
    ②情報の科学的な理解
    自動制御に関する情報処理の手順を考え、アルゴリズムを用いて表現すること
    ③情報社会に参画する態度
    基本的な情報モラルは理解しているが、情報の発信、伝達の際に他者の権利(肖像権、著作権)を無前手適切に対処すること、不正請求メールやサイトに対処できる


    中央大学附属中高の例
    1基本情報の確認とキーワード選定
    2入門書としての「新書」の探索
    3図書資料、文献資料の探索
    4図書資料の入手
    5政府・各省庁のポータルサイトの活用
    6電子図書館の活用

    学校図書館の多文化サービス

    地域活性化のための学校図書館

  •  これまでの学校図書館と、現状と、これからの学校図書館。
     「図書館は成長する有機体である」(ランガナタン)
    学校図書館もね!

     コラムに先進校の実践が載っている。目標にしたい…。

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著者プロフィール

専修大学文学部教授、放送大学客員教授。
筑波大学大学院博士課程修了、博士(図書館情報学)。
図書館情報学を専門とし、読書バリアフリー、障害者サービス、子どもの読書活動、電子図書館などを研究している。
現在、千代田区図書館評議会会長、小田原市図書館協議会委員長、(公社)全国学校図書館協議会編集委員会委員長のほか、NPOブックスタート理事、日本特別ニーズ教育学会理事、(一社)日本子どもの本研究会監事、(公社)日本図書館協会障害者サービス委員会委員、(一社)日本出版インフラセンターABSC管理委員会委員なども務める。
主な著書に、『学校経営と学校図書館(改訂二版)』(共編著、放送大学教育振興会、2023年)、『電子図書館・電子書籍サービス調査報告2022:これまでの10年とこれからの10年』(共編著、樹村房、2022年)、『学びの環境をデザインする学校図書館マネジメント』(共編著、悠光堂、2022年)、『改訂 図書館のアクセシビリティ:「合理的配慮」の提供へ向けて』(共編著、樹村房、2021年)、『変化する社会とともに歩む学校図書館』(単著、勉誠出版、2021年)などがある。

「2023年 『読書バリアフリーの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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