フルカラー 見る・知る・読む 源氏物語

著者 : 中野幸一

• 勉誠出版 (2013年7月24日発売)

作品紹介・あらすじ

1000年の時を経て、語り継がれてきた美しい原文を、朗読することで体感する物語の本物の魅力。美麗な大和絵や華やかな錦絵、豆本・カルタ・双六・絵入本などの貴重な資料から見る、今までになかった『源氏物語』の多彩な世界。『源氏物語』の構成・概要・54帖すべてのあらすじ・登場人物の系図なども充実。物語をもっと深く愉しめるコラムも満載!これ一冊で『源氏物語』が丸分かり!

感想・レビュー・書評

[愛知大学豊橋図書館さんの感想 · 2024年1月11日]

愛知大学図書館のOPAC　https://libopac.aichi-u.ac.jp/iwjs0012opc/BB00910581

[anduさんの感想 · 2017年6月19日]

本居宣長が、もののあはれ、が源氏物語の真髄であると言う。その、もののあはれに触れてみたく、適切な入門本を探した。中野先生の本書は、誠に理に適った入門本だった。あらすじを追っていくことで、源氏物語のストーリーを短時間で読むことができる。要所要所の名場面が原文で記載され、訳や場面解説がつけられているため、原文も味わえる。そしてビジュアルにも楽しい。

源氏物語は、これほど有名にも関わらず、確かに一度も通して読んだことが無かった。実際に読むのは、時間も労力も大変なものが求められる。この本なら、短時間で通すことができるため、非常に画期的である。

著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章。
主な編著書に『物語文学論攷』（教育出版センター、1971年）、『うつほ物語の研究』（武蔵野書院、1981年）、『奈良絵本絵巻集』全12別巻3（早稲田大学出版部、1987～1989年）、『常用源氏物語要覧』（武蔵野書院、1995年）、『源氏物語の享受資料―調査と発掘』（武蔵野書院、1997年）、『源氏物語古註釈叢刊』全10巻（武蔵野書院、1997～2010年）、『九曜文庫蔵源氏物語享受資料影印叢書』全12巻（勉誠出版、2008～2009年）、『平安文学の交響―享受・摂取・翻訳』（勉誠出版、2012年）、『フルカラー見る・知る・読む　源氏物語』（勉誠出版、2013年）、『ちりめん本影印集成　日本昔噺輯篇』（共編、勉誠出版、2014年）などがある。

「2017年 『正訳　源氏物語　本文対照　全十冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」