保田與重郎 近代・古典・日本

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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585291480

作品紹介・あらすじ

昭和十年代の批評界を領導し、数多くの支持者を得た希代の評論家・保田與重郎。
近代および戦時の日本に生きた彼は何故、「古典」という装置を選び、その思想の中心に置くことを選んだのか。
彼の思想の形成期を丹念に追うことで、その背景にある近代・日本・古典の三竦み(トリアーデ)の構造を読み解き、保田の営みを時代のなかに定位する。
乱世を迎えつつあるいま、近代・古典・日本という視座から捉えなおす日本文化論。


*保田與重郎(やすだ・よじゅうろう)
1910-81(明治43-昭和56)
文芸評論家。奈良県の生れ。大阪高校をへて東大美学科卒業。
1932年大阪高校出身者たちと《コギト》を創刊、ドイツ・ロマン派の影響下に日本古典の精神の継承を目指す。また、《現実》同人となって、亀井勝一郎、中谷孝雄と知り、神保光太郎、中島栄次郎、緒方隆士を誘って、35年《日本浪曼派》を創刊、昭和10年代の指導的評論家になる。
大和桜井に生れ、日本の故郷を故郷としたと自称する保田は、幼少時から親しんだ日本古典の教養に、ドイツ・ロマン派から学んだ〈イロニー〉の方法を接着させ、独自の晦渋な文体で〈敗北の美学〉を謳いあげ、プロレタリア文学運動壊滅後の虚無的な時代を生きる青年層を魅了した。

著者プロフィール

1954年生まれ。1979年、早稲田大学教育学部国文科卒。1987年、同大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程を単位取得退学退学。東京女学館短期大学教授、東京家政学院大学人文学部教授を経て、現在、明星大学人文学部日本文化学科教授。専門は古典学。
著書に、『今昔物語集の世界構想』(笠間書院、1999年)、『記憶の帝国 「終わった時代」の古典論』(右文書院、2004年)、『古典的思考』(笠間書院、2011年)、『古典論考 日本という視座』(新典社、2014年)、『アイロニカルな共感 近代・古典・ナショナリズム』(ひつじ書房、2015年)、『保田與重郎 近代・古典・日本』(勉誠出版、2016年)など。
編著に、『〈新しい作品論〉へ、〈新しい教材論〉へ 古典編』(共編、右文書院、2003年)、『中世の学芸と古典注釈 中世文学と隣接諸学5』(編著、竹林舎、2011年)、『アジア遊学 もう一つの古典知 前近代日本の知の可能性』(編著、勉誠出版、2012年)、『高校生からの古典読本』(岡崎真紀子、千本英史、土方洋一共編著、平凡社ライブラリー、2012年)、『幕末明治 移行期の思想と文化』(青山英正、上原麻有子共編著、勉誠出版、2016年)などがある。

「2018年 『なぜ古典を勉強するのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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