中国古典をどう読むか: 規範からの逸脱、規範への回帰

著者 :
  • 勉誠社
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585390275

作品紹介・あらすじ

中国の作家たちは儒教倫理とつきあいながら人間の真実を表現してきた。フェティッシュな表現に男の愛を託した陶淵明の「閑情賦」、愛する女との別れを語った元稹の「鶯鶯伝」、女性のすさまじい性欲を描いた柳宗元の「河間伝」など…。古来、解釈が定まらない古典作品を、「規範からの逸脱、規範への回帰」という創作手法を鍵として再解釈。その真の主題、作家としての姿勢・戦術を解き明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569069

  • 『詩経』大序に示された、中国文学に課せられた社会倫理の規範による制限「変風は情に発して礼儀に止まる」、倫理に外れるような題材を用いるならば規範に回帰することが求められるという大前提が出来上がった。このことから歴代の文人による放蕩や性愛がテーマの作品の構造を読み解いていく。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

岡山大学名誉教授。文学博士。六朝及び唐代の詩人、陶淵明・白楽天・柳宗元等を専門とする。
著書に『白楽天の愉悦―生きる叡智の輝き』(勉誠出版、2006年)、『柳宗元―逆境を生きぬいた美しき魂―』(勉誠出版、2009年)、『白楽天』(角川ソフィア文庫、2010年)、『長恨歌―楊貴妃の魅力と魔力―』(勉誠出版、2011 年)、『柳宗元詩選』(岩波文庫、2011 年)、『陶淵明と白楽天―生きる喜びを詠い続けた詩人―』(角川選書、2012年)、『精選漢詩集―生きる喜びの歌―』(ちくま新書、2014年)、『白居易と柳宗元』(岩波現代全書、2015年)、『杜甫全詩訳注』一~四(講談社学術文庫、2016年)、『寂嚴和上漢詩集 松石余稿 訳注』(宝島寺古文書研究会読解・下定雅弘監修、宝嶋寺、2017年)などがある。

「2019年 『朝鮮漢詩古今名作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

下定雅弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×