百人一首(ものと人間の文化史) (ものと人間の文化史 189)
- 法政大学出版局 (2022年12月12日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588218910
作品紹介・あらすじ
江戸時代の初めに登場し、今なお遊び継がれている「百人一首」。しかしその誕生と発達の歴史はほとんど知られていない。著者は、文献史学に終始していた従来の研究方法から脱却すべく、博物館に遺され、あるいは自身が蒐集した「百人一首」の型式、歌人画から書体までを徹底的に調査し、固有の地域文化として発展した「かるた」札やその遊技法にも着目して「百人一首」に秘められた数々の謎に迫る。
感想・レビュー・書評
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多分、この本が「百人一首」についての、貴重な資料であることが予感できる。
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「物品史料、文献史料、伝承を基礎にした文化史研究は、「もの」と「記録」と「人」で織りなす文化史である。」(3頁)と記述されたとおり、江戸時代にかるたが地域文化として、全国各地で発展していったことを、文献史料のほかにも、札そのもの、札の制作場所に至るまで、これらを重ねて説明がありました。絵、文字、札のサイズ、作られ方を見ながら、誰かどんなときにどうやって遊んだのかということが研究対象になり得ることをあらためて知りました。
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