冷戦史の再検討: 変容する秩序と冷戦の終焉 (サピエンティア 11)
- 法政大学出版局 (2010年1月1日発売)
本棚登録 : 12人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588603112
感想・レビュー・書評
-
2010年に出た、冷戦に関する論文集であるから、その記述の充実っぷりはなかなかのもの。
特にデタント期までが非常に良質で、古くあるようなアメリカの外交戦略にばかりスポットをあてたものでは決してなく、さまざまな国の視角を備えることで、豊潤な冷戦描写を可能としている。
ただし、冷戦とは米ソ二極の軍事力のせめぎ合いである、というような古典的な捉え方が不十分だとを思い知るためには、それまでの冷戦の議論というものを踏まえておく必要はあるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示