- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784589042293
作品紹介・あらすじ
日本の歴史において、司法や裁判がどのように受け止められてきたのかをさまざまなエピソードから探っていく。現代の司法に対してヒントを与えるとともに、歴史愛好家にとってもおもしろく読める。2010年刊『日本人と裁判―歴史の中の庶民と司法』の改題改訂版。
感想・レビュー・書評
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上代司法と聖徳太子、中世の「庶民自治」と紛争解決、福澤諭吉の司法観、宮澤賢治の訴訟観…。日本の歴史や文学に見られる様々なエピソードを紹介し、各時代で司法や裁判がいかに受け止められ評価されてきたかを探る
日本史から裁判のあり方を学ぶ
上代司法と聖徳太子―日本における「司法アクセス」の起源「十七条憲法」
鎌倉司法と阿仏尼の思い―「東の亀の鑑」と統治の真髄
「徳政」と乱世に生きる庶民の力―中世庶民と法への思い
中世の「庶民自治」と紛争解決―中世における自治的紛争処理とその終焉
江戸庶民の法と司法の見方―明治近代司法の底流を見つめて
明治初期における「逝きし世の日本司法の面影」―日本人が西欧法に出会う時
初代司法卿、江藤新平の孤独な闘い―「国民のための司法」の濫觴
近代市民、福澤諭吉の司法観―明治期の司法と人材育成
大津事件と児島惟謙―「司法権の独立」の確保とその限界
足尾鉱毒事件と田中正造の孤独な闘い―「国民の司法離れ」の深刻な一起源
原敬の司法観―陪審裁判と市民参加
詩人宮沢賢治の訴訟観―「ソショウ」は本当にツマラナイか?
戦後司法改革の小史―戦後民主司法は何を創り残したか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:322.1A/Ka97n//K