- Amazon.co.jp ・本 (35ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591005279
感想・レビュー・書評
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この絵本を読んで、復員者による戦後開拓地のことが頭に浮かんだ。実は近所に、かつて国策として開発された昔の開拓地跡があり、今は他の用途に転用されたり、放棄されたまま荒れて残っている。
この絵本に出てくる一家も、終戦直後に町から田舎の山奥に越してくる。農作業未経験の父ちゃんが、土地を開拓して農業を始めるのだが上手くいかず、ただ々々涙を流す。一念発起した父ちゃんは、開拓した土地に水を通すためにトンネル掘りを実行し、いろんな困難にもめげずに掘り続けて、ついにトンネルは開通する。
作者の実体験を基にして作られたそうで、何世代か前は、どの家も大家族であり、物資もない中で家族を養うために、この一家のように数多くの苦労があったことを想像する。今も残る荒れ果てたかつての開拓地跡を見て、あらためて先代の人たちに感謝したいと読後に思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
13'00"
終戦後、食べ物をもとめ田舎に引越して
0から農業を始め 苦労するも、父親が根気よく頑張り
荒れ地を農地にした一家のお話。実話。
トンネルとは横穴井戸の事。
主人公はこの家の息子で足が不自由ながら
田舎育ちで歩けるようになる。
父が頑張る姿を見て励まされる。
日本昔話風の絵が素晴らしく
当時の生活様式や風景がよく描かれていて
温かみを感じる事が出来る。 -
とうちゃんの背中に励まされて
生きる勇気をもらったたいちゃん
とうちゃんがくれた木琴も
とうちゃんがくれたトンネルも
水もお赤飯も
全部が生きる力 -
とうちゃんの 闘志が グイグイと 伝わってくる!!
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戦争で田舎に越してきて作物が出来ず苦労していた一家の生活が、トンネルを掘り、水流を見つけた父のおかげで好転する。
作者の実体験とのこと。 -
S太朗5歳7カ月で出会った本。お父さんによる読み聞かせ。
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とうちゃんは、一生懸命働いたんだ・・・・でもね、水が来ない田畑はねえちゃんの嫁入りのしたくも出来なくて・・・泣いていたとうちゃん。岩にぶち当たっても、何年かかっても水が来るように掘った掘った。原田さんの大切な幼い日々の思い出!
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読んでいて、実話を絵本にしたんだろうな〜と思っていると、やっぱり!
作者の原田さんの実体験のお話でした。
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2009.1.9