少年と子だぬき (おはなし名作絵本 30)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 175
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591005576

感想・レビュー・書評

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  • 〝ある日、子だぬきがお母さんに言いました「あっちの下の道の方へ行ってくる。綺麗な光るものも通るし、子供もいるから・・・」 お母さんはびっくりしながらも、曾お婆さんから教わった人の姿になる術で、女の子に変身させてくれました。しっぽを赤いスカ-トの中に隠しながら「寒くならないうちに帰っておいでよ。くしゃみをすると、もとの姿に戻ってしまうからね・・・」〟女の子に化けて山から下りてきた子だぬきと、自転車に乗った少年との触れ合いを、佐々木たづサン(1932-1998)が綴った心あたたまる童話絵本の名作です。

  • 「うしろに 乗っているのは、頭に はぎの花を さした、
     かわいい 子だぬきでした」

    三木露風の「赤とんぼ」が、とても印象的に使われています。子供独特の想像力が楽しく、にっこりと赤とんぼを口づさみたくなりました。(9分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #少年と子だぬき #佐々木たづ #杉浦範茂 #ポプラ社

  • お話しも絵もとってもかわいいです。
    母だぬき、たぬきの子、自転車の男の子、登場人物の全てが愛で溢れて、その優しさに胸がいっぱいになります。
    読み終えて「優しいウソだね」と小2の娘に言うと、娘はとっても柔らかい表情でした。そして私もそうだったと思います。
    文中に「赤とんぼ」の歌詞があり、読み聞かせで歌ってみると、娘は知らない歌だったらしく、
    「おー!いい歌だね」と喜んでいました。

    あとがきに、作者の佐々木たづさんが書かれていますが、なんとも穏やかな気品のある落ち着いた雰囲気で、お話しから感じられる通りのお人柄だと思いました。そしてまた今ではほとんど感じられない、丁寧でゆっくりとした時代背景も感じ取れて、これもまた胸に響きました。

  • 2021年冬追記
    台東区のリサイクルコーナーで。
    小2の教科書に載っているし公文の教材にもなっている名著。知り合いの園児にちょうどいい本だといただいてきた。

    2016年に読んだ際のレビューはないが、恐らく小2の時だし、"教科書で読んだから"ととりあえず登録したのかな。

    恐らく読んだことはあるし、実際話(あらすじ)は読まなくても知っているが、今回初めて「本」として読んだかも。この作品が1977年であり思ったよりも最近(??ただ、既に自分の世代にとっても昔話的に有名な話なのでもう1-2世代上の世代から読めるぐらいには古いお話かと感じていた)であること、実際に手にした13刷が1991年であり、恐らくほぼ毎年のペースで刷を重ねてきたロングセラーであるということを改めて知った。

    筆者は元来挿絵画家になりたかったところにこの本で初の童話作家として名乗りを上げたそう。その名前に憶えがなかったのであらためて検索してみると、さほど数はなかったものの、「子うさぎましろのお話」の作者。確かにどちらもほんわかとした温かい作風は似ている。他にも聞いたことのない「ロバータさあ歩きましょう」という作品が恐らく筆者の三大代表作かな。機会があったらそちらも読んでみよう。

  • 女の子が子だぬきになったページが好き 那生小3

  • くもんBⅠ推薦図書

  • かわいい!!これすきだーー!
    ハートがいいね。

  • ☆おはなし名作絵本
     こだぬきの女の子と人間の男の子の純愛にも似たような微笑ましいお話です。
     手元にいつも置いておいて読みたくなりますよ。

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