ズッコケ心霊学入門 (ポプラ社文庫 A 165)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591015728

感想・レビュー・書評

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  • ネタは知っている物語を
    何度も読むのも
    面白いよね。
    時代を感じる時もある中で
    変わらない面白さを感じる
    変わるところと
    変わらないところと
    ホラーの物語を楽しむためのホラーがここに
    何が本当か嘘かはおいておいて
    懐かしくなる楽しさ

  • ■き120
    #ズッコケ心霊学入門
    #1階本棚
    #小学校高学年から

    ■出版社からの内容紹介
    心霊写真にまつわる奇怪な事件に、つぎつぎとまきこまれるズッコケ三人組。はたして霊魂はほんとうに存在するのだろうか!?

    #202ページ
    #寄付本

  • 心霊現象というものは
    実はこういうものも紛れているんだよね…
    真相を突いてしまうと結構元も子もないけれども
    結構周りに影響されることはあるからね。

    私はこの手の話は大嫌い(一切興味がない)ので
    あまり引き込まれることはなかったけれども
    時にそういう現象は人が作り出すことがあるということ。

    今回は大人が関わっていて
    結構本格的に霊の現象を暴こうとしているんですよね。

    でも…その後放置されているのは
    なんなんだろ。

  • 心霊現象の解説として"ありそう"だと思えるから凄い。
    最後のさわやかな終わり方がまたいい。

  • 再読

  • 「子どもは、みんなかくれた能力があるって。それに気がつかないし、コントロールもできないんだな。」


    ハチベエを先輩と慕う、小学四年生の恒川浩介。
    こわがりのモーちゃんと、非科学的と信じないハカセに断られた心霊写真の撮影に、ハチベエは浩介を誘う。
    花山上町のおばけ屋敷に行くと、目の前に誰もいないのに足音が聞こえた。足音のした階段の写真を撮ると、白いもやのようなものが写っており、ハチベエは週刊誌少年ウィークリーに送った。
    霊媒師を引き連れての取材が決定する。
    モーちゃんとハカセとハチベエの3人で行くと、何も起こらなかった。

    取材の日、ハチベエ、浩介、モーちゃん、ハカセで交霊実験を行うと、霊媒師が男の声で語り、地震のように屋敷が揺れ、多種の蛇が現れた。

    その後、浩介が眠れないと体調不良になってしまった。
    ベッドが揺れ、レコードやケチャップが浮く。

    浩介の部屋にあった図鑑の蛇と、屋敷で現れた蛇の種類、大きさが一致すること、
    おかしか現象が起きるとこ、必ず浩介がいることから、
    浩介の無意識によるポルターガイストだと推論する。
    医師により、「悪魔祓い」をし、浩介は元気になった。

  •  私が小学生だった頃は幽霊や霊魂とかいったものが本当に存在する、と言うか目に見える形で何か痕跡を残すものと信じていた。
    だからこの本は三人組が悪霊と戦い退治する、いわゆるエクソシストやゴーストバスターズ的な結末を期待していたのである。
    もちろんただの小学生である三人組に除霊能力なんて無かろうから作中に出てくる心霊学者の手を借りて、といったところだろうがこの期待はものの見事に裏切られた。

     結末を言ってしまおう。
    要は「幽霊なんて最初からいなかった」というオチだったのだ。
    これが子供心には全然納得できず、また種明かしに出てくるポルターガイスト現象や集団ヒステリー状態にも馴染みが無かったから理解にも苦しんだ。
    あれから30年、すっかり世間の汚れに塗れてしまった今となっては逆に鮮やかなトリックを使っていたのだと感心してしまう。

     とはいえ、当初から今のようなスレた心情だったらあれほど純粋に怖がっただろうか。
    何と言っても幽霊の存在を微塵も疑っていなかったのだからフィクションと言うよりノンフィクションを読むような緊張感で読んでいた。
    まだ10歳かそこらの子供であり、夜中にトイレに行くのが恐ろしくなる程度には恐怖を感じていたのである。
    ストーリーには納得したけど、引き換えにあの頃感じた純粋な恐怖は失ってしまったのだなあ。

  • [墨田区図書館]

    ズッコケ三人組の第5巻。
    とりあえずこのシリーズについては、私は気が向いたら読むぐらいにしておこう。王様シリーズやゾロリシリーズ同様、もうシリーズのカラーは確立されているし、内容的にはどうとでも。

  • 心霊写真を取って雑誌に送ろうとするハチベエ。
    ハカセとモーちゃんが付き合ってくれないので、後輩で最近ハチベエになついている浩介君を連れて行く。
    入った屋敷で足音を聞いてしまう。
    写真を撮るとぼんやり白いものが。
    早速雑誌に投稿をすると、これは本物だということになり、有名な霊能力者もやってくる。
    交霊実験をすると、ポルターガイストのような現象が起こる。
    ところが、それは浩介君が同席したときにしか起きないことが分かる。
    最後には思春期の多感な少年が引き起こした超能力ではないかということになる。
    浩介君のためにも雑誌には載せずに事件は幕を閉じるのだった。

    心霊写真→集団催眠→エスパーと順序立てて真相に迫ると、有り得そうにないことだけれど、エスパーならそうなのかも…と思えるところがすごい。
    ハカセとモーちゃんは今回ちょっと脇役。

    小学生のころに読んだはずなのにすごい内容を覚えている…。
    学童帽の男の子、雑誌投稿、図鑑の蛇の幻覚…。
    数年前にも読んだのだろうか…。
    こんなに覚えているなんてありえない。
    不思議だな。
    そんなに印象深かったのだろうか。

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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