- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591038857
感想・レビュー・書評
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こちらの本は、「木曜日は本曜日」というサイトで紹介された一冊。読者を子供としているため、すべての漢字にルビがふってある優しさに溢れた本だ。
内容も面白いし、子供も教師も大活躍する様子がわかる。
同世代の時に読んでいたら、また違った感想をもったかもしれない。50歳すぎたおっさんが読んでも面白かった。小学生の頃に思いを馳せた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が小学校の教員なこともあり、終盤の宅和先生と新谷さんが焼酎を飲みながら交わすなかでの宅和先生の言葉に心打たれた。
新谷さんが先生に言う。
「子供の自主性を尊重する。つまり、やりたい放題させる。暴力を肯定しようが、人間どうしの信頼をやぶろうが、おかまいなしなわけだ。」
この言葉に宅和先生が返す。
「演じるドラマが暴力的だからといって、子どもたちが暴力を肯定しているとは思えません。事実、彼らは何度も話し合い、それぞれが自分の知恵を出して劇を成功させたんです。(略)あなたは、教師の指導力といわれたが、わたしも大人として子どもに対する時は、かなりきびしくやっておるつもりです。しかしそれは、あくまでかいぞえにすぎん。子どもは、教師の力で成長するわけじゃない。じふん自身の生きる力なんです。よろしいか。子どもは、いきものなんですぞ。人形じゃあない。わしは、30年間、小学校で子どもを見てきたが、わしの力で子どもが成長したとは、これっぱかりも思っておりません。子どもらは、自分の内なる力で成長しておるんです。この力を、じゅうぶん発揮できるように配慮してやるのが、わしの役目です。(略)」
30年のキャリアを持ちながら、周りへの見栄えではなく、子どもが自分たちの力でやりとげようとする力を信じる宅和先生の信念に感服する。そして、「30年間、わしの力で子どもが成長したとは、これっぱかりも思っていません。」と言い切れる先生の教師としてのあり方に痺れる。
自分はどうか…親の目、先輩の先生たちの言葉、周りのクラスとの差を気にして自分のクラスの子どもたちのことを取り繕おうとしてはいないか。そんなくだらない小さな世間を気にして、子どもの成長を1番に考えられていないのではないか。子どもの力を信じられていないのではないか。
本編では、子どもの力をまざまざと見せつけられた。今の自分が、子どもの成長を1番に、子どもを信じて教員やれているかどうか、ふりかえるためにも、手元に置いて数年後にまた読み返したい1冊になった。 -
宅和先生と新谷氏の口論から:「あんたはじぶんの心のなかにある子ども像をこわされるのがこわい」「イメージと、現実の子どものギャップに出あったとき、あんたは、たちまち逆上してしまう」。これは善良なる児童書に対して、宅和先生の口を借りた那須先生の反撃かも。
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宅和先生めちゃくちゃかっこいい。裏で頑張る、やっぱり若者を応援する人はこうでないとと思いました。
子どもは自由に楽しいことを仲間と頑張って取り組めばいい。大人が陰ながらその挑戦を支え、たとえ失敗しても、誰かが批判しても、後始末はおれがやる。だから前向きにいろんな経験を重ねて強くなりなさい。それがおれの生きがいであり責務。 -
再読
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[墨田区図書館]
ズッコケ三人組の第17巻。
とりあえずこのシリーズについては、私は気が向いたら読むぐらいにしておこう。王様シリーズやゾロリシリーズ同様、もうシリーズのカラーは確立されているし、内容的にはどうとでも。 -
モーちゃんのお姉ちゃんが焼きそばを焼いた。
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今回のズッコケは題名の通り文化祭でのお話。
冒険モノじゃないズッコケも面白いよなー。
しかし、ハカセはもったいない。
小説や作り話は勉強にならないから読まないんですって。
そこから得れる知識も沢山あるんだよー!
と教えてあげたい。