- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591058213
感想・レビュー・書評
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「少年探偵 怪人二十面相」は、昭和11年に講談社より発刊されたのが始まりだと言われています。名探偵明智小五郎は、登場人物に挙げられていまが、江戸川乱歩の作品に最初に登場した明智小五郎の作品は、大正14年の「D坂の殺人事件」です。小林少年こと、「小林芳雄」は昭和5年に初登場だそうです。
少年探偵シリーズは、確かに少年少女向けの小説ですが、大人の僕が読むとまるでアニメを文字で読んでいるようね印象を受けました。
今の子供たちにも面白い作品だと思いますが、若干の疑問点もあります。それは・・・子供たちの夢を壊してしまいそうなので秘密です(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変装の天才の盗賊、怪人二十面相は、宝石や美術品という美しくて珍しい高価なものには目がないが、現金にはあまり興味がなく、人を傷つけたり殺したりする残酷な振舞いは一度もしたことない。残酷な描写を書かずに、このようなワクワクドキドキさせる話を26年間も書き続けた江戸川乱歩の凄さに脱帽。怪人二十面相のこの設定が少年探偵シリーズの品位を保っていると思うし、ここまで長きにわたり読み続けられてきた所以の一つであると思う。戦前の東京ステーションホテルでの明智探偵と怪人二十面相の対決は今読んでもスリルがある。昭和11年作。
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「話がマンネリしないか」
どうなんだろう?
私は子どもの頃に、何冊か読んだのですが結構愉しみました←何でも面白がっていたからアテにならないか...「話がマンネリしないか」
どうなんだろう?
私は子どもの頃に、何冊か読んだのですが結構愉しみました←何でも面白がっていたからアテにならないかな。。。2012/08/21
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子供の頃はあまり本(活字の)を読まなかった。
江戸川乱歩や怪人二十面相などは名前は知っているが、恥ずかしながら内容は知らない・・・
こんな中年になって初めて読んでみました。
評価が難しいですが、子供が読むなら怪人二十面相の巧妙な手口や拉致監禁する様はけっこうドキドキすると思う。
明智小五郎や助手の小林少年というキャラクターも魅力的で良い。
大人が読むには物足りないでしょう。
もともとは1936年(昭和十一年)に雑誌「少年倶楽部」に連載されていたもののようですが、約90年前の作品と考えれば良くできていると思っていいのかな。
出てくる道具など時代を感じるものが多く、そういう意味で今の子供にとっては関心のわくポイントかもしれない。 -
ドラマ「新!少年探偵団」の第1話「怪人二十面相」を見た勢いで読み返した。
ドラマは「ほぼ原作に忠実に映像化」という触れ込みで、この話を30分番組で、しかも明智小五郎は女性で、どうやって映像化するのだろうと思ったが、「ほぼ原作に忠実」はあながち嘘ではなく(笑)、面白かった。
「少年探偵団」シリーズは、小学3、4年生の頃にハマり、学校の図書室で借りまくり、貸し出し中で読めない本があれば市の図書館へ行き、かたっぱしから読んだ。
現在ポプラ社から刊行されているシリーズは、子供向けに書かれたエピソードのみを集めた26巻構成になっているが、当時のシリーズはたしか全40巻近くあり、後の方の巻は完全に大人向け(の話を子供用にリライトしたもの)で、猟奇的な殺人や異常な犯人が容赦なく登場し、何の心の準備もなくこれらとエンカウントしてしてしまって戦慄したのを覚えている。
これが小学校の図書室にふつうに置かれていたのだから大らかな時代ではある。
今読むと、さすがにトリックや変装などは予想がつくところも多いが、それでもやっぱりすごく面白い。子供時代に出会えてよかったと思う。
子供に向けた語りかけるような丁寧な日本語や、戦前の東京のどことなく薄暗い雰囲気もとてもよい。(2021.7.14) -
小学校の時、お母さんのオススメで読みました。
なんだか不気味な恐ろしさだけ覚えてます…
中身を覚えていないので、また読んでみたい! -
懐かしい…
小さい時は手当たり次第本を読んでいたので
なにもかもごっちゃで記憶なんてほとんどないけど
面白かったという気持ちが次の本にまた向かわせてくれたんだから
今読み返して面白いのもまあ当たり前か。
昔感じなかった語彙の豊かさなんかは
今の本ではなかなか見られないと思うし、
若干の時代感も楽しいから今の子もいっぱい読めばいいな。
しかし、小林少年が今も生きていれば何歳か… -
子どもも大人も関係なく読める作品。読者に話しかけるような文体のため苦手に思われる方はいるかもしれませんが、そうでない方にとっては丁寧に描かれているように感じると思います。
個人的には状況や話の流れがわかりやすくて良かったと思います。
展開が変わることを予感させる描写が合間合間にあり、先が読めてしまう方には飽きてしまうかもしれません。しかし、この予感させるような描写は次がどのようになるのか、気になって読む意欲が上がった方も多いのではないかと思います。このような描写はわくわくしながら読める作品を作る上では欠かせないのではないでしょうか。
あまり推理小説に関して詳しくないのですが、次がどうなるのか考えながら読むという楽しみ方も、考えずに種明かしまで読み進めるという楽しみ方も、どちらもできると思います。
個人的にはわくわくしながら、ときにはそうしたら二十面相に逃げられるのに、こうしたらいいのに、とこのようにもどかしく思いながら読みました。
正直児童文学だからと甘く見積もっていたのですが、ボリュームは十分あるように感じました。
たくさんあるシリーズのうちの一番始めということですので、次の作品も読んでみたいと思います。