電人M (少年探偵・江戸川乱歩 23)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591058633

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  • 冒頭、タコのような火星人とも思しき物体が東京タワーに張り付いている。少年探偵シリーズもとうとう東京タワーが出来た時代に辿り着いたと思うと感慨も一入。本作では、電人Mというロボットのような怪人が化学者遠藤博士の大発明を入手するため、博士の息子治郎君をかどわかす。博士の大発明は、原爆・水爆をはるかに凌ぐもので、それを手に入れると世界を支配できるほどのものであるという。博士の発明の目的とその結末は、ディストピア小説を思わせるところがあり、少年探偵シリーズの中でも深く読める作品であると思った。昭和35年の作品。

  • 2013年2月1日

    装丁/藤田新策
    さし絵/佐藤道明

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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