14歳のカミングアウト: 性同一性障害を乗り越えて

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591103869

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  • 性同一性障害の本当にあったお話。

    真木は生まれた時は女の子だったが、女の子が好きな遊びや服装がどうも好きになれなかった。
    がまんをして、なりたい自分を抑えていると、心の中の凶暴な”ウルフ”が怒りだす。
    痛みや吐き気を感じ、コントロールのきかない”なにか”が襲ってくる。
    だから自分が「女」だと感じずにはいられないようなことは、なるべく避けてきた。

    自分がみんなと違うことで自己嫌悪になり、不登校になった。
    肥満の治療がてら小5の時、病院を併設した寄宿学校に転入した。
    そこでの数年間の学校生活で、友達もでき、恋もし、自分が障害を持っていることも知った。
    今までの自分のわけのわからなかった感情の原因がわかり、生きることに前向きになれた。

    まだ19歳の本人の手記なので、若さゆえの突っ走り感はありますが、
    障害を乗り越えた喜びと自信が、伝わってきます。
    10万人に一人(女→男、その逆は5万人に一人)の割合でいるという性同一性障害。
    この本でその苦しみが、少しですがわかりました。

  • 自分の性に違和感を持って、それでもその性差を押し付けられたらどんなに辛いだろう。
    そんな生きにくさから、解放してくれた著者の過ごした学校は存続させてほしいし、もっとたくさんの人に知ってもらいたいな。
    そんな気持ちを込められてこの本を書いたんだと思うけど。
    著者の未来が明るいことを祈るのみです。

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