この国で産むということ

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591120569

作品紹介・あらすじ

少子高齢化が進む一方、年間三万人が自殺をする国、日本-問題は「いのちを大事にしない」私たちの国にあるのではないか。一貫して女性と子どもの問題を取り上げてきた政治家・野田聖子と患者のために代理出産をおこなうことを選んだ医師・根津八紘が、これまでの活動や生い立ちを振りかえりつつ、未来について語り合う。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の不妊治療の法整備についてよくわかりました。
    また不妊治療については法律ではなく、産婦人科学会(?)で決められてて、卵子提供はダメやけど精子提供はオッケーなど矛盾があることもよくわかった。
    また不妊治療してる女性側が声を上げないと!っというメッセージも感じた。

    代理母出産を日本で先駆的に行い、学会から一時期追放はれた医師の話もありました。

    全体を読むと日本の生殖医療についてよくわかるかと。
    同性婚が認められない日本、家族のあり方は多様なはず。産む方法、育て方も多様であるべき。
    それを実現するためには何ができるのか。考えさせられました。

  • 野田聖子と言う政治家は、とにかくその言動の一貫性の無さに呆れるばかりであるが、それは自己中性格から来るモノなのか、はたまた頭の悪さから来るモノなのか?恐らく両方であろう(笑)

    例えば、大学卒業後、帝国ホテルに就職。研修期間中はトイレ掃除に始まり、トイレ掃除に終わったそうで、それまでトイレ掃除なんぞした事も無かった自分だが、「とにかく仕事を選ぶんじゃなく、今、目の前にある与えられた仕事をひたすらにこなすべきである。報酬を得ると言う事はそう言う事なんだと学んだ」言うてた尻から、いざ、研修期間が終わり、フロントに配属されたが、労基法の関係からチェックイン、アウトの処理は出来ない。その事に不満を感じて、それを女性差別だと感じた…をいをい仕事選ぶな…言うてたん誰よ?

    挙句、その辺りの不満を会社の人事の方に直接訴え、結果は変わらず。それを「女性差別著しい職場である」と切り捨てる。労基法に抵触する様な真似を天下の帝国ホテルが出来よう筈も無いでしょうに(笑)文句あるなら直接立法の場へ持って行く以外に道は無かろうに。帝国ホテルも良い迷惑だ。

    少子化を前に「税収入が減り、人口バランスが悪くなる」などと1人大騒ぎしてる感が否めないが、今くらいの出生率で留まり続ければ、確かに一時的に人口バランス悪くはなるが、そのうちに落ち着くでしょうに。人間いつかは必ず死んでくれるんですから(笑)更に、人口が減少すれば、それに伴い出費も減るのだから収入源に大騒ぎする事自体マヌケ。

    で、少子化を前に、子供を産んで貰えるように「子供保険」を設けて国民から等しく金を徴収すれば良い。そうすりゃ「あなたたちは子供もいないのに社会保障だけ受けるのね」なんて台詞を言われなくて済む。いやいやいや、自分の老後の保障の為に若い頃に金納めたんだろwww 年金システムを世代間扶養から、本人型扶養に切り替える方が先決だろ。

    育児休暇中の給与は全額支給に切り替えろ…そんな事されたら休暇中、社員はおらんわ、人手不足を補うべくバイトを雇えば、余計な出費がかさむ事に繋がり、これでは何処の企業も大喜びで育児休暇の廃止に切り替えて来ますねw

    日本は男性の自殺率が高いが、生活を支える事を男性1人に要求するから悪い。女性も男性と同じだけ稼いでれば自殺を阻止できる。いや、リストラの憂き目に遭った時の社会保障の充実で片付く問題だろwww

    出世までに女性の方が時間が掛るのは女性差別。妊娠・出産でボカボカ穴を空けまくった女と、一度も穴空けずに勤め上げた男と同じになれば、それは男性差別以外の何物でもない(笑)

    少子化が進んだ一因に、結婚制度をあげ、シングルマザーの数を増やせば…あんたは良いよねぇ…出産さえしたら、その時点で母としての務めは終了するんだから。でも普通の女性は、出産後、育てて行かないとならないの。寧ろ、出産よりも大変な仕事が待ちうけてるの。シングルでどうやって育てて行くの?

    代理出産では母親になれない。もっと四角四面に行くのではなく柔軟な姿勢を…こんな所にアバウトさを求めてくれた日には、誰が誰の子が分からなくなり、近い将来、近親結婚するヤツが現れたりしてなwww

    不妊治療は終りが見えず、ついついのめり込んでしまう怖さがある。だからこそ卵子提供、代理出産を認めてあげる事が大事。そんな物認めりゃ益々終りが見えなくなるジャマイカ。

    精子提供が認められているのに卵子提供だけが認められなかったのは女性差別である。精子提供に何のリスクも無いなら、それこそ仕事中のほんのひと手間でも出来ちまう行為。一方、卵子提供となると1週間くらい薬を服用し続け、採卵時は反日から1日は丸々潰れる。一歩間違えれば「死」が待ちうけている。それを精子提供と同様、ほぼ無償で行える世の中…それこそ女性差別ジャマイカ。

    不妊で悩む女性に言いたい。「血の繋がりだけが全てじゃない。血の繋がらない誰かの面倒見る行為も十分に育児に貢献してるんですよ」だったら自分で産む事に執着せず、さっさと養子でも貰えば済んだ話だろ。野田聖子。

    世の中、これほど、矛盾しまくった事をヘッチャラでいけしゃあしゃあと述べる人も珍しい。相当、性格と頭の悪い女であろう事は想像に易い。

  • 個人の研究として、女性の性や健康に関心があるため手に取った本。

    今までは人類学や保健面からのアプローチが多かったけど、
    法律や社会面からのアプローチについて読むのは初めて。

    現役の国会議員が筆者のため、
    これからの日本の法整備、社会サポートとして何が必要とされるかのイメージがつきやすかった。

    また、産婦人科医の見解も読めるのでなかなかバランスがとれている一冊。

    ただ、野田議員の生い立ちや学生時代の話の一部は別に入れないでも…と疑問に思う一部も。

  • FPとして、ライフプラン設計のために不妊治療などに関して
    現状を知っておきたいと思い、読んでみました。
    単に、かかる費用が高額だという程度の知識だけでは
    プランニングができないからです。
    治療の経験がある方の心情を理解しなければなりません。

    政治家である野田聖子さんと産科医師の根津八紘先生の
    共著ということで、
    法律面や医療現場の現状と、出産にまつわるさまざまな問題、
    今日に至るまでの過去の経緯について知ることができました。

  • 三葛館医学 495.48||NO

    アメリカで卵子提供を受け、50歳で出産した野田聖子氏と代理出産などを実施し、激しいバッシングを受けた根津八紘医師。
    世間から非難を受けながらも、なぜこの選択に至ったのかを語っています。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=59590

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著者プロフィール

1960年生まれ。83年、上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。87年、岐阜県議会議員(当時、最年少)。93年、衆議院議員に。96年、郵政政務次官。98年、郵政大臣。2008年、消費者行政推進担当大臣・宇宙開発担当大臣・内閣府特命担当大臣。12年、自由民主党総務会長。16年、衆議院災害対策特別委員長。現在は、総務大臣・女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣。岐阜県第1区当選回。

「2018年 『みらいを、つかめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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