山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎 (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 1081
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591129685

作品紹介・あらすじ

山手線の電車内だけに現れる名探偵――山手線探偵。日常の謎から殺人事件まで、どんな事件でも解決します! ほんわか下町人情満載のユーモアミステリー。

『死亡フラグが立ちました!』『ドS刑事』で大人気の著者、七尾与史の最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 最初は日常の謎かなと思いながら読んでたら、細々したことがつながっていき、思いもよらないストーリー展開だった。なんとなーく読んでただけだったもんだから、いい意味で裏切られた。ドタバタ3人組のうち、みんながみんななんかどれも頼りないというキャラクター付けはどう考えてもジュブナイルなコメディ的な作品だと思ってたのに。

    でも国家の存亡がかかってる依頼がくるなんて、やっぱりコメディなのか(笑)

  • 【再読】
    山手線電車内を事務所代わりにする探偵と小学生の助手、自称ミステリ作家が活躍するシリーズ第一弾。痴漢冤罪からはじまって軽い短編集かと思ったら大間違い。すべてが絡み、点と点が線になった時になんとも言えない気持ちになった。
    一気に読みたくなる1冊。

  • 山手線の電車の中で探偵業を営む霧村と自費出版作家のミキミキと何故か現役小学生五年生のシホのトリオがおりなす短編連作探偵小説。
    キーワードはチワワと小学生五年生の男の子達。
    寄せ細工のようにいくつかの事件が折り重なって謎解きを複雑にさせる⁉️ついには殺人事件にまで発展。事件解決に奔走するトリオがどたばたするエンターテイメントユーモアミステリーでもある

  • ある事情により山手線を事務所代わりにしている風変わりな探偵、霧村雨。そのアシスタント、広報役であり、ワトソン役として話しの語り手になるのは小学生のシホ。このシホが良い。
    それだけと言えばそれだけ。

  • シホがなんともこましゃくれているw
    それにしても、山手線の中にだけ現れる探偵なんて奇抜な設定。
    自称作家と3人のかけあいがおもしろい。
    最初の、痴漢冤罪事件の解決が鮮やか。
    やるじゃん、山手線探偵。
    チワワのまいちゃんのいきさつはせつない。
    まいちゃん、人間の勝手に翻弄されちゃって、、、
    金太郎君と幸せになれるところだったのにね。
    山手線みたいに輪になった事件。
    きれいに解決してすっきり。
    シリーズ続編も読んでみたい。

  • 読み始めた段階ではわかりませんでしたが、全編通しで話しがつながっている構成。”山手線探偵”だけにぐるりとつながっている、というところでしょうか。
    しがない探偵である霧村の推理により謎のつながりを解明してゆくところはそれになりに読み応えがあるのですが、せっかくの洞察力のすごさがインパクトの少ない描写にとどまっているような気がしました。落ちぶれキャラだけど推理力は抜群というギャップがあるので十分魅力的なキャラなのですが…。それとミキミキさんがちょっと中途半端なような気もします。
    山手線で活動する探偵というのが現実的かどうかはともかくキャラをみがけばもっとオモシロイ作品になると思います。続編があるようなのでそちらも読んでみようと思います。

  • なーるほど。軽ーいタッチで終わるかと思いきや深ーいわけがありましたと。で、元に戻って(環状線だからね)、めでたく解決。あっさりめだけど嫌味ないw

  • 軽く読もうと思って読み始めたら、いきなりの描写にビックリしました。でもその後それはすっかり忘れられたようになり、どうなったかな、と思っていたら幾つかの事件が一気に繋がりなるほどそこで戻ってくるのか、と感心してしまいました。あまりキャラに思い入れはできなかったけれどストーリー運びがおそらくすごくうまいんでしょう、やめられずに一気読みでした。軽く読める割には事件の真相はなかなか重かったです。自分をちょっと振り返ってしまう面もあったりしました。シホに関する続編が出そうなので楽しみに待ちたいと思います。

  • 最初、読む前は勝手に山の手線内での日常ミステリかと思ってました。でも山の手線内で探偵事務所をやってるなんて、ちょっとリアリティなさすぎかなと個人的には思いました。 だって秘密の話とかバンバン聞かれるし。殺人とかストーカーとか陥れ屋とかバンバン聞かれるし。 最初のシーンから嫌な感じで、ツッコミどころも多々あって、最後は流し読み。 続きはまぁ…いいかなと思ってます。わたしには合わない作家さんだったかも。

  • 短編?と思わせながら、すべてリンクしていく。軽いタッチながら、その手法は私は好きだな〜と思う。日暮里というか、谷中情緒やら銀座やら、恵比寿やら、改めて面白い。私も山手線探偵に出会いたいものだ♪ 次も出そうな感じ、楽しみだ。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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