- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591146071
作品紹介・あらすじ
10刷のベストセラー、待望の文庫化!
「いかなる虐待を受けても、子にとって頼れるのは親しかいない。
どれほど痛かったか。辛かったか。
耐えるしかないそのような子を見ると、涙をぬぐわずにはいられない」
虐待、過労死、母子心中、介護殺人……
もう、このような事件を起してはいけない。
2万体を検死してきた法医学の権威・上野正彦。
そんな彼の心の奥深くに刻まれた、
涙なしには語れない愛と生と死のドラマ。
書き下ろし原稿も収録した、感動のノンフィクション!
感想・レビュー・書評
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H29.7.5 読了。
・気づいたら一気読みしていた。個々の遺体にもそれまでの人生があり、亡くなり方も千差万別、引き込まれるようにして読んでしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「死体は語る」で有名な元監察医である著者の本を久し振りに手に取った。様々なケースが淡々とした筆致で紹介され、様々な死の理由(社会システムの不十分さ、人間関係の希薄化、愛憎...)が明かされる。大筋は共感できる。
それは一面的すぎるんじゃないか、という箇所(コインロッカーベイビー)あり。ちょっとした違和感はなくはない。時代性のなせるものかも知れない。 -
死体は語る
刑事の涙
夫の献身愛
涙で運転ができない
炎の中に
偽りの発表
隠された真相
父子心中
コインロッカーベイビー
分娩〔ほか〕 -
この人の作品はいくつも読んでいて、どれも面白い。
生きてるって儚いと思うと同時に、今を大切に生きようという気持ちになる。 -
いろんな事件があり、その背景を知り、考えさせられる作品でした。
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訓話っぽかった
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生きる事、死ぬ事と向かい合い続けた監察医上野氏のノンフィクション短編集です。
全編を通して淡々とした文章で語られていますが、結びの文章には氏の心からの声が溢れています。
その心からの声は時に厳しく、切なく、優しく、あたたかい。
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いろいろな事件のエピソードが短くまとめられていてすぐ読める。
人の死にまつわるいろんな事情がわかる。 -
監察医や法医学を基に、現代の日本に足りないことを訴えかけるエッセイだった。
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2015年24冊目。
ひとは、ひとの死と向き合うとき、悲しさとか切なさだけじゃなくて、愛を知るんだと思った。
悲しい話ばかりなのに、そのどれも、私たちに、社会の仕組みや人と人との関係を見つめ直しなさいと教えてくれた。
一気読みしてしまった。