- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591149942
感想・レビュー・書評
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ルポルタージュのようでもああるが、著者の見立てや解釈が結構盛り込まれてもあり、大仰なタイトルやこの国の…云々という上からな書きっぷりもあって、ちょっと中途半端な印象の本。
[more]<blockquote>P69 現代のお見合いは、出会いの『一つのツール』になっている面がある
「お見合い」という出あい方を選んだひとたちにも、普通の恋愛の場面で体験するのと同じような『相手との関係を築くまでの心の変遷』や『自分と向き合う時間の長さ(たとえばどんな人生を歩みたいかなどを決心するための時間)」が必要になっていて、その分「お見合いの数をこなし」たり、結婚をきめるまでの「期間」を要することになる。
もっと言うなら、普段恋愛をあまり経験しない人たちにも恋愛の機会を与えているのが現代のお見合いであり、彼らは、相談所に入った瞬間から、日常では経験してこなかった人間関係や「心の揺れ」をスピードアップして体験する。
P231 絆とは、誰かに何かをしてもらえると期待してスタートしたものだとしても、最終的には自分が誰かに「これだけのことをした」と言える『事実』が支える間柄だと言えるのではないだろうか。</blockquote>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レビュー良さにつられて購読してしまったが、個人的には参考にならなかった。
「未婚が当然の時代となってしまったぞ、はて、どう豊かに生きよう」がテーマだと思って読んだのだが、実際は、「何故今、未婚当然時代になりつつあるのか」と「未婚当然時代に戸惑いながら未だ模索中の人々」が紹介されているだけだった。
だから、私が参考になったのは、家族みたいな濃密な関係性ではなく、シェアハウスという利害でゆるく繋がる関係性をあえて採用して生活している小野塚さんの話だけ、だったな。
あとはデータとして紹介されるまでもなく、自分がまさにドンピシャな世代なだけに、肌感覚で分かりきったことが多かったし、婚活に喰い物にされてる婚活女子とか、50間近の男が現実見れないで若い女のケツ追っかけてるって話とか、もう聞き飽きた感じ。
そこからもう一歩踏み込んで、未婚が当然となった今、私たちは、というか、永遠に噛み合わない今の男達と女達はどうすればより良い関係で繋がれるのか、知りたいのだがな、私は。