幸せを呼ぶ物語、つづります。: 水沢文具店 (ポプラ文庫ピュアフル あ 6-4)
- ポプラ社 (2018年4月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591158616
作品紹介・あらすじ
「悩みが解決する」という噂の
オーダーメイドストーリー
* * * * *
「店主に話を書いてもらうと、悩みが解決するらしい」という噂を聞き、東京下町のこんぺいとう商店街にある「水沢文具店」を訪れた楓。頼みたいのは、部屋に閉じこもってしまった弟のための物語──。ほかにも次々と店主・龍臣の書く物語を求める人が店を訪れる。一方、商店街の秋祭りで出し物をすることになった龍臣は、栞に協力してもらい、紙芝居を作成することに。想いを伝えあった二人の関係が、ゆっくりと変化していく『水沢文具店』続編。
灯りともす野帳──蓮
万華鏡クレヨン──絵茉
ヒーローの消しゴム──貴哉
名前のない色インク──詠司
オリジナル物語帳──栞と龍臣
あとがき
illustration pon-marsh
感想・レビュー・書評
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水沢文具店。
スカイツリーの見える下町の商店街にあるが、店主は若く、輸入物のノートや筆記具なども多く置かれ、センスよく並べられている。
店主・水沢龍臣は黒縁の眼鏡を掛け、ぶっきらぼうであるが、店はなぜか近所の子供たちのたまり場になっており、「たつ兄」と、親しまれている。
ノートとペンを買えば、その人だけの物語を書いてくれる。
水沢という名前から想起されるイメージは、水色。
みずみずしく透明感にあふれている。
雨上がりの水たまり。
そこに映る、虹、水の中の世界のような。
『明日町こんぺいとう商店街』というアンソロジーがとても素敵で、三冊出ているのを全部読んでいた。
それで、タイトルを見てすぐ、「あ、あれに載っていたお話の続きだ!」とうれしくなって手に取りました。
誰かの笑顔を取り戻していくお話。
不器用で自信の無い人が、一生懸命生きるお話。
大人も子供も、明日のことはわからない。
でもそれは、誰にでも真っ白のノートのような明日が用意されているということ。
そこには好きな言葉を選んで、物語をを綴っていけばいい。
好きな色を選んで、かたちを描いていけばいい。
とても素敵でした。
しかし、
なんと。
アンソロジーの続編は、この前にももう一冊あったらしいです!
う~ん…
どうりで、「あれ?いつのまにそうなった?」ということがあったのですね。
もちろん、すぐに読みます!
灯りともす野帳――蓮
万華鏡クレヨン――絵茉
ヒーローの消しゴム――貴哉
名前のない色インク――詠司
オリジナル物語帳――栞と龍臣詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あー、何と言っていいかわからないけど、とても好き。
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yk
続編から読んでしまった…
良い話だったが、もっと詰まった話だとなおさら良かった! -
前作を読み終えた後、続編があると知り即購入。
前作は栞視点が主だったけど、今回は色々。
タイトルには「幸せを呼ぶ物語」とあるけど、幸せを呼ぶわけではなく、きっかけを気づかせてくれる物語という方が合っているかも。 -
ホント、ステキなお話しでした
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とても真面目に、とても丁寧に綴られた物語。
全体としては1作目より好み。
あえ1つて言うと、「幸せを呼ぶ物語、つづります」でホントにいいのかなーと(笑) -
前作に続き、文具店店長の人となりが十分に感じられる続編。私がオーダーメイドの物語を書いてもらうとした‥迷ってしまって 何度も文具店に通ってしまいそう‥でも これって ただ 店長に会いたいだけかな^^;