人生の教養 (ポプラ新書 さ 14-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591160282

作品紹介・あらすじ

佐々木流・ビジネスマンに
必要な真の教養

大手企業である東レで活躍し、
管理職や経営幹部の方から絶大な支持のある
佐々木常夫氏が書いた教養本の決定版。
人生の後半戦を生き抜くために必要なことが書かれた一冊。

(もくじより抜粋)

序章 社会で通用する「生きた教養」とは何か
・高学歴の知的エリートが出世できない理由
・座学をたくさん積み重ねても教養にはならない など

第1章 仕事で身につける「教養の型」
・「礼儀正しさ」という基礎教養をまず身につけよ
・よい習慣は才能を超える など

第2章 教養のレベルは言葉にあらわれる
・拙い言葉づかいでも人を動かすことができる
・人の心を変え、組織を変えたリーダーの言葉 など

第3章 教養人は人づきあいが上手
・人と「和合する」のも大切なリーダーの教養
・異端児たちの発想や視点を活用せよ など

第4章 現場でしか学べない教養がある
・企業経営の最前線で見えた本当の教養
・温情をもって部下に接することを原則とせよ など

第5章 「人間の中身」を磨く教養の身につけ方
・内省が経験を識見に変える
・本物に触れて「教養のふところ」を広げよ など

第6章 「素の教養」を磨く
・「捨て方」でその人の教養が測れる
・「無位の真人」を自覚せよ など

第7章 「人格」は他者から見た教養
・自己評価は必ず甘くなると知るべし
・寛容と信頼から築かれる「人生の教養」 など

<著者紹介>
佐々木 常夫(ささき・つねお)
株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。1944年、秋田市生まれ。69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。01年、同期トップ(事務系)で東レの取締役に就任。03年に東レ経営研究所社長になる。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。

感想・レビュー・書評

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  • 多読よりも実践というのは若干ニュアンスは異なるが福沢諭吉先生に通じるものがある。
    知識を蓄えて増上慢となり、その匂いが上司に嗅ぎ取られると出世できない事がよくわかった。おべっか一筋で出世したB氏などは立派なものである。部下を苛烈に使うも、リストラ先まで全部面倒を見て更に慕われるC氏の厳しさは参考にすべき。

  • 知識をいくら集めても本当の教養は身につかない。
    全人格的な教養を養うことが人生の大事な仕事。

    礼儀正しさに勝る攻撃力はない。成功する人の共通点は規律を重んじている。
    良い習慣は才能を超える。
    欲が磨かれて志になる。というのが著者の言葉。欲から出発して、志へ到達する。

    言葉は人の中身をほぼ正確に映し出す鏡。
    言葉は量ではなく、質。

    誰からも何かを謙虚に学ぶ。

    ビジネスマンの幸不幸の多くは上司により決まる。上司は仕事面だけでなく、健康や家族の問題にも出来るだけ気を配る。

    悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。哲学者アラン。

    現場に足を運ぶことが人生の教養を深める。

    人は無駄を生むことを知る。常にその無駄を取り除くことをする。
    坐禅の呼吸は吐くことから始める。それと同じで、得ることより手放すことに基軸を置く。

    自己評価は甘くなることを理解しておく。
    酒の失敗や不倫が人生を狂わせる。

    教養はつまるところ生き方の問題。

  • 当たり前と思われていることこそ、遂行し続けるのは非常に困難で、遂行し続けることに価値がある、ということを改めて認識させられる本。

  • 人生の教養とは、言い換えると人間力に
    他ならないです。

    知や才能だけに限られるのではなく、人格
    の土台をなし、人間の器を大きくしてくれ
    るもの。

    人生に豊かな果実をもたらしてくれる広い
    視野と深い見識、多様なものの見方や考え
    方。

    そういうものを「人生の教養」と著者は
    言います。

    著者の経歴からビジネス書と思われてしま
    いますが、その中身は「大人」として求め
    られる振る舞いや知見を数多く学べる一冊
    です。

  • 加筆修正して出版された新書なので仕方ないですが、著者の本を今まで読んだことのある人には
    おなじみの内容でした。

  • 素直に、正直に、真摯に、焦らず、怠らず、思いやる、、、
    やっぱり毎日丁寧に一生懸命に過ごすことが教養の一歩なのかな。

  • 筆者の経験をもとにわかりやすい言葉で真の教養とは何かを表現している。

  •  ビジネスマンとして成功を収めた著者が教養について論じたものである。筆者はしばしば論語を引用してビジネスマンのあるべき姿を論じており、本書にも徳に基づく考え方が随所にみられる。
     自ら東大を出て大企業に進み、実務を長年こなし、その後も管理職として長年過ごしているからか、教養という概念には特別な思いがあるようだ。教養は知識の多さではなく、人徳にあるという。学歴は決して教養そのものではなく、むしろ限られた人生の中でいかに真摯に生きるかによってその人の教養は決まるというのだ。
     本を読むより、セミナーに行くより実践の経験を積めという論は本書の読者にはちょっとした自己矛盾を感じさせるが、素直にそれを受け止められるのが教養人たるゆえんなのだろう。
     筆者の言う「教養」が現代の日本人にとって必須のものであるという点においては私も強く同感する。

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著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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