メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591171714

作品紹介・あらすじ

<内容紹介>
就職活動がうまくいかず自分を見失っていた大学生の砂羽。
またもや面接で失敗し、落ち込みながら訪れた「ペンフェア」で見つけたのは奇妙な看板だった。
それは、「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」というもの。
「人生が変わる」という言葉に興味を持った砂羽は、看板のお店「メディコ・ペンナ」を訪れることにした。
店主はぶっきらぼうだが万年筆の補修を任せたら随一で、万年筆の買い付けや修理のためにいろんなお客がやってくる店らしい。そして、それだけではなく、「とある事情」を抱えたお客もやってくるのだとか。
使っているうちにその人の癖が馴染む文具<万年筆>。
そこからにじみ出る使い手の悩みや苦しみを、店主は静かに掬い上げて答えを導いてくれるのだという。
何かに引き寄せられるかのように、砂羽は「メディコ・ペンナ」でアルバイトを始めることにしたのだが――

<著者プロフィール>
1965(昭和40)年、大阪府堺市生れ。大阪芸術大学美術学科卒業。2010(平成22)年、『女騎手』で第30回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞を受賞し、デビュー。主な著書に「国際犯罪捜査官・蛭川タニア」シリーズ、『ガールズ空手 セブンティーン』『襷を、君に。』など。『たこ焼きの岸本』が第8回大阪ほんま本大賞を受賞

感想・レビュー・書評

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  • 【今週はこれを読め! エンタメ編】万年筆からひろがる物語〜蓮見恭子『メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談』 - 松井ゆかり|WEB本の雑誌
    https://www.webdoku.jp/newshz/matsui/2022/01/05/174859.html

    本のカバーの下にある、素敵な「表紙」の世界#2|ポプラ社一般書通信|note
    https://note.com/poplar_bungei/n/n98df06794bda

    蓮見恭子 公式HP
    https://hasumik.com/

    メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談| 一般書| 小説・文芸| 本を探す|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008363.html

  • 「万年筆好き」+「読書好き」=『メディコ・ペンナ』を読むべき。
    こんな方程式で表されそうな作品だ。

    神戸にある万年筆専門店を舞台に、そのお店と万年筆に関わり合うことで、登場人物たちの人生が好転していくというストーリー。主人公は、就職活動中の大学4年生の女子。全然内定がもらえずに、困り果てている。そんな時に偶然に見かけた万年筆専門店のキャッチコピー「万年筆には人の生き方を変える力があります。あなたの人生を変えてみませんか?」に惹かれてアルバイトをすることに・・・。

    本当に、みんなが万年筆と「メディコ・ペンナ」に関わることで、少しずつ幸せになっていくことにもホッコリするが、いろんな万年筆が登場してくるので嬉しくなったり欲しくなったり。

    ところで、「メディコ・ペンナ」とはイタリア語でペンのお医者さんという意味。
    実際にこんなお店があれば行ってみたいと思っていたら、本当に神戸にある「Pen and Message」というお店をモデルに書かれているとか。いつかまた神戸に行く機会があったら絶対立ち寄ってみたい!

    最後に、「メディコ・ペンナ」の開業に至った経緯も、取引先からちょっとだけ明かされ、秘密主義の店主の過去もわかりかけた。できるのならば、「メディコ・ペンナ2」でその当たりを書いてもらえることに期待したい。

  • 「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」万年筆に詰まった(人の想い)がこころに沁みる、疲れた背中を押してくれる物語 文房具好き必読の一冊  帯に書かれた文に惹かれて手に取りました。
    神戸の「メディコ ペンナ」という万年筆の専門店を舞台にいろんな人生が交錯します。万年筆について詳しく記述されていて、読んでいるだけで知ってる気になってしまう。神戸の街の描写も詳しくて、行った気になる。登場人物の人生の転機の度にちょっと元気を貰えた本でした。面白かった。

  • 高級な万年筆を持つって素敵。「万年筆で人生を変える」。万年筆を愛するからこそ、そこから小説が生まれたり、素敵な接客がまた就職につながったり。つまり万年筆が人生を変えるというより好きな事に自信を持って進んでいくことが人生を変えるんじゃないかなって思う。
    三宮の描写も素敵。懐かしい思い出が蘇りました。

  • エピソードがそれほど面白いわけではない。万年筆の話に惹かれた。最近流行りだという「インク沼」にはまってみたくなった。万年筆で文字を書くのもよいなと、いつもはパソコンに頼りきりの私にそう思わせてくれた。

  • インクの香りが感じられ、インクの色が浮かんでくる
    ずっと使っていなかった万年筆を探してしまいました
    滞っている気持ちを、そっと後押ししてくれるお話

  • 息子が本屋で勝手に棚から取ってきた本。偶然の出会いに期待して、何も見ずに買ってみました。結果は、成功。面白かったです。自分は無趣味で、何かをコレクションするといったことはないので、登場人物のような生き方に憧れます。

  • これは良かった。とても良かった。
    ネタバレしちゃいそうなので感想は控えますが、内容と文章のバランスも良い感じというか、とても自然に読み進められました。

    先日仕事で2泊した三宮だし、ふじさき記念館で興味津々の万年筆だしと読んだタイミングにも恵まれたかな。
    初読みの作家さんでしたが、本作の続編が出るなら絶対読むし、他作品も俄然読みたくなってます。
    また三宮にも行きたいな。

  • 万年筆には詳しくないけど楽しめた
    不思議な店主が悩みを解決!というよくあるパターンではなく、店に訪れる人との出会いでゆっくりと成長していく砂羽の物語に好感が持てた。
    続編あったら読みたい!

  • 人生の岐路に関わる人達と万年筆の物語。
    エピソードの宿る道具はステキだということに気付かせてもらった。
    自分の持っている万年筆に足りないもの。それはエピソードだ。

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著者プロフィール

大阪府堺市生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業。2010年『女騎手』で第30回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。主な著書に「国際犯罪捜査官・蛭川タニア」シリーズ、『ガールズ空手 セブンティーン』『襷を、君に。』『シマイチ古道具商―春夏冬人情ものがたり―』などがある。最新作は『襷を我が手に』。

「2018年 『始まりの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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