ぼくはうそをついた (ノベルズ・エクスプレス 55)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591178218

作品紹介・あらすじ

広島に住む小学校5年生のリョウタ。同居する祖父から、原爆で亡くなった祖父の兄ミノルの話を聞く。平和学習で資料館に行き、戦争は怖い、二度と繰り返してはいけないと思っていた一方、どこか遠い昔の出来事のようにも感じていた。しかし、祖父の話から興味を持ったリョウタは、亡き大おじミノルの足跡をたどろうと思う。
リョウタが憧れる女子バレー部のキャプテン、レイは共働きの両親にかわり育ててくれた曾祖母のことが好きだった。原爆で子どもをなくしている祖母は、時おり記憶がまだらになり、我が子を捜し始める。近所の子どもたちからも変人扱いされている曾祖母の姿を見るのは辛く、なんとか彼女を救いたいと思うレイだが――。
平和のために、今、私たちは何ができるのだろう――すべての人が幸せに生きられる世界へ、祈りをこめた物語。

感想・レビュー・書評

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  • 広島生まれ在住の作家・西村すぐりの平和への祈りと希望を描いた物語『ぼくはうそをついた』発売!|株式会社ポプラ社のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000636.000031579.html

    母が見た原爆、子どもたちがみとった100人の命 那須正幹さんの遺志継ぎ小説に | 中国新聞デジタル
    https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/333305

    Kano Nakajima | 中島 花野
    https://kanonakajima.com/

    ぼくはうそをついた|ノベルズ・エクスプレス|児童読み物(国内)|本を探す|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4056055.html

  • 戦争に対するリョウタの心の動きがとても素直。代用教員のエピソードがまっすぐに刺さる。

  • 2024年課題図書(高学年)その3。

  • 2024.04.28

  • 課題図書高学年

  • 2024年度読書感想文課題図書 小学校高学年の部

    「広島に住む小学校5年生のリョウタ。同居する祖父から、原爆で亡くなった祖父の兄ミノルの話を聞く。平和学習で資料館に行き、戦争は怖い、二度と繰り返してはいけないと思っていた一方、どこか遠い昔の出来事のようにも感じていた。しかし、祖父の話から興味を持ったリョウタは、亡き大おじミノルの足跡をたどろうと思う。
    リョウタが憧れる女子バレー部のキャプテン、レイは共働きの両親にかわり育ててくれた曾祖母のことが好きだった。原爆で子どもをなくしている祖母は、時おり記憶がまだらになり、我が子を捜し始める。近所の子どもたちからも変人扱いされている曾祖母の姿を見るのは辛く、なんとか彼女を救いたいと思うレイだが――。
    平和のために、今、私たちは何ができるのだろう――すべての人が幸せに生きられる世界へ、祈りをこめた物語。」

  • 広島の原爆は遠い昔の事という主人公の目線から、広島の原爆のことをたどる。

  • 戦争で息子を亡くしたタヅさん。その息子の友達のミノルはリョウタの祖父のお兄さん。二人とも広島の原爆で亡くなったのだが、リョウタは祖父から当時の話を聞き、ミノルの足跡をたどってみることにした。記憶が曖昧になり息子を探し歩き行方不明になったタヅさんにリョウタはうそをついた。すごくやさしいうそをついた。ちなみに作中にでてくるミドリ先生は作者のお母さんがモデルだそうですが実体験も含めて戦争の恐ろしさと悲しさ、現代と過去、そして淡い恋心がうまくまとまった良書だと思いました。

  •  リョウタのおじいちゃんのお兄さんは、原爆で亡くなったのだという。遺骨が無く、ナイフと木片が遺品だった。
     これまでおじいちゃんから原爆の話は聞いたことがなかったが、もっと詳しく知りたくなった。

     バレーボールクラブのレイ先輩のひいおばあちゃんも、原爆で息子を亡くした辛い過去をひきずっていると聞いた。



     時が経ち、当時を知る人の話が聞けなくなってきている。私たちには、知り、記憶し、後世に伝える役割がある。

  • 原爆は主人公のリョウタにとって遠い時代の話だが、祖父の語る話を聞いて自分なりに受け止めようとする姿に希望を感じた。

    作者の過去作『ぼくがバイオリンを弾く理由』の登場人物も関わってくるが、どちらも独立したストーリーなので先にこちらを読んでも構わない。

    広島出身の作者にとって原爆の話は継承しなければならないテーマなのかもしれないが、押しつけがましさがないので今の小学生が読んでも素直に共感できると思う。

    夏休みの読書感想文にぴったりな本

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