ヨンケイ!! (ポプラ文庫 471)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591178515

作品紹介・あらすじ

慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、4×100mリレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク……。
天才的な兄の存在から屈折してリレーをやりたがらない1走、自信がなくスランプを抱えたエースの2走、強豪校から逃げてきた転校生の3走、リレーへの思い入れが強いばかりに保守的で頭でっかちな部長の4走アンカー。
はじめはリレーで重要なバトンの繋ぎもまったくうまくいかなかった4人だが、お互いが本音でぶつかり合ううちに、しだいにチームに変化が――。

4人のバトンが繋がるとき、感動に胸が熱くなる。最高の青春スポーツ小説!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったデスッ!!
    やっぱりスポーツ小説、好きだな☆
    ヨンケイ=四継、4×100Mリレー
    離島(東京都島嶼部大島町)の高校男子陸上部4人が、関東大会のヨンケイに挑むことになりました

    4人とも本来力はあるのですが、性格も体格も持ち味も違い、全く気が合いません
    バトンを上手く繋ぐには、お互いに興味を持ち知り尽くし、息を合わせないといけません

    陸上を続けていく上での苦悩や嫉妬、劣等感等、4人の胸の内がそれぞれの視点で4章に渡って描かれています

    第一走者から第二走者へ、第二走者から第三走者へ、第三走者から第四走者へ、心のバトンを上手く渡していく事が出来るのでしょうか。。。

    スポーツは、やっても!観ても!読んでも!良いものだと改めて思いました

    私の推しメンは、普段は控えめですが、いざとなるとキレッキレのスプリンターです
    目が離せませんデシタ(^з^)〜♡

  • 視点を1人ずつずらしながら少しずつ時系列を進めていく形式。この4人がチームとして信頼・友情関係を形作っていくと共に自分も熱を持って読み進めていった。特に最終盤のレースは読んでいるこちらにも緊張が走って面白かった。

  • バトンを渡すように、次々とメンバーそれぞれのモヤモヤした思いが晴れていき、あっという間に成長していく様が微笑ましかった。
    自分も高校時代は部活漬けでたくさんの思い出があり、懐かしい気持ちにもなった。
    本作は、伊豆大島の様子も描かれていて、ジョギングを趣味としている私としては、サンセットパームラインと呼ばれる海沿いの道を走ってみたくなった。そして、星空も見てみたい。思わず、大島までの経路を検索してしまった。
    陸上競技についても多く書かれていて、次、4継を観る時の見どころも少し変わりそう。来年のオリンピックはとても楽しみ。

  • 自然豊かな島で走る、つなぐ、彼らの青春のみずみずしさといったら。一人称視点のまっすぐな文章からはそれぞれの思いが直につたわってきて、こちらがページをめくる指先にも熱がこもる。
    読みきった、と同時に走りきった、そんな読後感。

  • 2023/08/12
    ずーっと読みたいなと思ってた小説で、やっと読み終えることができました。
    ザ、青春小説!って感じの王道を行く話で、とても読み応えがあると思います。
    離島の高校の陸上部の話なのですが、陸上部のメンバーが100×4人揃ったことで400メートルリレー(ヨンケイ)での大会上位進出を目指すべく始まった陸上部のお話です。
    まずスタートが、リレーメンバーの4人が全然仲良くないし、息が合わないというところから始まります。
    物語の視点が、1走のメンバーから4走のメンバーに時系列と共に移り変わって物語が進んでいく過程で4人の仲がどう変化し、それがリレーにどう影響してくるのかというところも見どころだと思います。

  • 陸上の本は初めて読んだ。
    リレーという個人競技で唯一、チームで競う種目の話。
    高校生ならではの色んな感情をぶつけ合って、チームとしてまとまっていく様子が4人のそれぞれの視点で書かれており、大変面白かった。
    あの時はこういう感情で言ってたのかなと想像したりできるので、最後まで読んだ後にもう一度読んでみたくなりました。

  • はじめてリレーを題材にした小説を読んだ

    章ごとに視点が違っており、それぞれの葛藤や思いが上手に描かれていた
    信頼関係を築くことがよい記録につながっていくおもしろさを感じた

    「たとえどんな結果であっても、君たちのこの半年間が否定されることにはならない。もうすでに、このリレーを通して、君たちは多くのことを学んだと思います」
    顧問の先生も温かく見守っていてよかった

  • 青春小説。1年にも満たない期間の出来事がここまで濃いなんて。
    最後は目をうるうるさせながら読んでました。
    良き。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00645147

    慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、4×100mリレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク……。
    天才的な兄の存在から屈折してリレーをやりたがらない1走、自信がなくスランプを抱えたエースの2走、強豪校から逃げてきた転校生の3走、リレーへの思い入れが強いばかりに保守的で頭でっかちな部長の4走アンカー。
    はじめはリレーで重要なバトンの繋ぎもまったくうまくいかなかった4人だが、お互いが本音でぶつかり合ううちに、しだいにチームに変化が――。

    4人のバトンが繋がるとき、感動に胸が熱くなる。最高の青春スポーツ小説!
    (出版社HPより)

  • ブルーとオレンジ

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著者プロフィール

「サマーランサー」にて第19回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞し、デビュー。瑞々しい感性で描かれる青春小説に定評がある気鋭の作家。

「2020年 『17歳のラリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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