- Amazon.co.jp ・マンガ (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592141358
感想・レビュー・書評
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原作を読みたいと思っていたが、7巻という大作だったため、評価の良かった本作を読んだ。
一冊にかなりの情報が詰め込まれているという印象ではある。展開が早く、登場人物も多いので人間関係の把握で少し戸惑った。
原作未読のため、原作に忠実かどうかという点は不明。ただ、復讐劇という題材からドロドロした展開を想像してたけど、読後は意外と爽快。悪いことをした人はそれなりの罰を受けるんだという勧善懲悪的な印象が強かった。それが世代を超えて読み続けられる理由かなと思った。
いつかは原作翻訳版も読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原作が気になりつつも未読でいたところに、好きな漫画家さん作画のコミックを見つけました。復讐物語ではありますが、「正義」が一人歩きせずに「幸せ」を願うストーリーがとても良かったです。原作もしっかり読みたいです。
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岩波版の全七巻をマンガ一冊にまとめた労力に対して、高く評価したいと思う。
限られた予算やページ数とはいえ、大事なエピソードはかなり網羅されていて、原作の雰囲気を感じさせてくれる。
エデの扱いがやや今どきの女の子になっているが、それも一興だと評価したい。
星一つ減らしたのは、やはり紙面の関係上とはいえ、モンテ・クリスト島の宝を見つけるシーンがあっさりすぎたから…しょうがない気持ちもあるが、もったいない。 -
岩波文庫で7巻もある話を漫画1巻に上手いこと削ってまとめ上げている。
巌窟王入門として最適の一冊ではないかと思う。
惜しむらくは駆け足のため人物関係の把握にやや苦労するところ。 -
「モンテ・クリスト伯」のコミカライズ版。
よくぞあの大作を1冊に纏めたものだと、感心しました。
ダンテス主体の視線で、うまく省略し、うまく繋げている。
読みこなしていればこそ、原作の良さを殺がない流れ。
ポイントとなるセリフもきっちりと入れている。
青年誌への意識、多少の時代考証の不足、
人物描写・・・例えば、エデは漆黒の髪に黒い瞳では?
・・・等々、若干の不満はありますが、
構成力と絵の良さがそれを補っています。