呪い子の召使い 5 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592214779

作品紹介・あらすじ

2021年12月刊

感想・レビュー・書評

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  • カヤを含む呪い子の居場所を守りたい――。そんなフーの願いの為に他国の事情に介入するどころか、自分の素性まで明かしてしまうアルベールとレネの行動は驚くべきもの
    限りなくリスクばかりの行為を支えるのが「友の願い」に応える為というのは良いね。人の願いや居場所を守る為にアルベールがここまでの行動ができるようになったのは、それこそ自分がレネによってそういったものを手にしたからなんだろうな

    ただ、無謀な勇気だけで全てが解決できるほど話は簡単ではなかったわけで…
    不死の呪いを持ってしてもレネの身を苛む毒ガス。これはアルベール達が直面したリスクを表面化したような事態。それを回避するにはそれこそ別のリスクを抱えて行動する必要も出てくる。ここでフーがまだ上手く付き合いきれていない呪いを使ってでも二人を助ける様子には成長を感じられたね
    まあ、一番リスクを抱えていたのはいつもどおりレネだったわけですが。アルベールとフーを救うために自ら落下だなんて無茶をする……(笑)

    問題が解決された後、それぞれが安心できる居場所を手に入れられた様子にはこちらまで温かい気持ちになってしまうほど、全てがめでたしめでたしといった感じだったね
    そういった温かい光景を前にしたからこそ、アルベールは呪い持つ王子として何を目指すべきかを明確にできたのだろうね。呪い持つアルベールが掲げる共生の理念。これは物語の終着点として相応しいものになりそうだ


    そうして思い新たに前に進み始めるのかと思いきや、22話からおかしな事態に
    アルベールが男として渡したいと思ったお守り。だというのにそんなタイミングでレネが「距離を置いた方が良いと思うのです」などと…(笑) この二人って最高のコンビなんだけど、男女としては絶妙に噛み合っていないものだから面白い
    擦れ違いの果てにそれが勘違いだったと判っても、やっぱりレネは大事な部分を判っていないし(笑)

    それでも……
    男としての我儘、自身への信頼。それらを天秤にかけた上での精一杯の「一方的」は凄まじいものだったね……


    呪い持つ赤子、呪い消す謎の男。この二人はレネとアルベールにどのような波乱を齎す存在となるのだろう?
    まあ、何はともあれ、擬似家族みたいになっている二人の様子はとても微笑ましいのですが

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