贄姫と獣の王 13 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 186
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592223030

作品紹介・あらすじ

人間の国で出会った、レオそっくりの女性の正体とは―-?
さらに、サリフィはレオの血統を知る手がかりになりそうな物を見つけて…?
2020年4月刊

感想・レビュー・書評

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  • 魔族の使いとしてやって来たサリフィに手を貸すオセロット、魔族の文字を扱える魔女のアナスタシア……
    どちらも何を企んでいるのか、何を腹に抱えているのかよく判らない存在として登場したけど、終わってみれば二人の話はとても王道な物語として終わった印象
    王道だからこそ、アナスタシアの過去が明かされた辺りからオチは読めてしまうのだけど、極度の人間不信に陥ってしまっていたアナスタシアを救う物語としては最上のものだったのではないかと思ってしまう

    人間不信に陥ったアナスタシアに対し、サリフィはいつもの調子で近づき少しずつ距離を詰めていく
    それらはトントン拍子に進んでいるように見えるけれど、これってやはりサリフィの人間性が良い影響を齎しているんだろうなぁ
    ここでサリフィがオセロットからの依頼や魔族の使いとしての使命を優先していたらアナスタシアの心を開くなんて出来やしなかった。
    サリフィはアナスタシアを最初から人間として扱い、あまつさえ優しいと言ってのけた。そうしてサリフィが一つずつアナスタシアが作る壁を越えてきたからアナスタシアもサリフィに心を開くことが出来る
    と言うか、種族の違いを越えてレオンハートと恋仲になったサリフィにとってアナスタシアの拒絶はそこまでキツイものではないよなぁ

    サリフィにとってキツかったのはアナスタシアがレオンハートと似ていた点。レオンハートの人間形態の姿と似ているからアナスタシアの言葉はまるでレオンハートの言葉であるように感じられてしまう
    何だかんだいってレオンハートからは親愛に満ちた言葉ばかり受け取ってきたサリフィにとって、本気で敵意をぶつけてくるアナスタシアの言葉って辛かったんじゃなかろうか?
    それでもアナスタシアの苦しみを少しでも癒そうとしたサリフィは流石だけど

    それにしてもレオンハートの出生の秘密に繋がるかもしれないヒントがこのようにして登場するのは驚きだったかな…
    サリフィが再び人間の世界に踏み入れなければ手に入らなかったレオンハートの秘密に至る道
    日記に遺されているのは残酷な真実か優しい真実か、どちらなのだろう?


    一方、王城で少しずつ問題となっていくレオンハートの秘密
    まさかここでアヌビスが秘密を暴く当事者をやらされるとはなぁ。絶対の忠誠が有るから多少の疑念が有っても黙っていた。しかし、その忠誠を試すようにして挑発されたなら、そして自分自身は王に何も隠し事などされていないのだと信じているなら逆に確かめずに居られない

    結局、このシーンでは問題なくやり過ごせたから一安心。と思っていたら……
    まさかまさかの最悪のタイミングで明かされてしまった王の正体
    レオンハートが人間との協和路線を進めようとしていた事と合わせて考えるとこのタイミングで正体を暴かれてしまったのは本当に最悪としか言いようがない…
    更にセトの狙いを考えると……

    ここから始まる物語は裏切りの連続になるのか、それともこれまでサリフィとレオンハートが築いてきた絆が二人を助けるのか
    明かされた”真実”に対してアヌビスは、サリフィは、そして多くの魔族達がどのような道を選ぶのか……

  • ▶episode.72~77

  • 人間の国で出会った、レオそっくりの女性の正体とは―-? さらに、サリフィはレオの血統を知る手がかりになりそうな物を見つけて…? 2020年4月刊

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