コレットは死ぬことにした 17 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 302
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592223375

作品紹介・あらすじ

日頃の感謝を込めて、ハデス様がお願いを叶えてくれる「ハデス様スペシャルデー」が開催されることに!
家来の皆やコレットがハデス様に願った事とは――?
そしてコレットは自分が生まれた村に足を運び…。

笑いありラブあり涙ありの第17巻!
2020年10月刊

感想・レビュー・書評

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  • 妹より。

    やばい、コレットさんの過去話泣ける。
    良くぞ真っ直ぐステキなコレットさんに育ったものだ。
    そんなコレットさんだから、色んな人に好かれるんだね。

  • コレットが流行病で全滅した村の唯一の生き残りであることは1巻の3話で既に明かされているけど、その詳細をCOVID-19の蔓延している今聞くのは、なんという絶妙なタイミングだろうか。でも日本だって戦争中には八重山でマラリアで全滅した集落とかあるようだし、近年でもお医者さんがいなくて感染予防の正しい知識がない地域では世界中でけっこうあったのだろう。
    コレットが一人だけ生き延びたのは、両親とコレット自身が賢く自制心があって強かったから。裏山の小屋で一人で10日間過ごした6歳のコレットも、早いうちから家の中をカーテンで仕切ってうつさないようにコレットを隔離して、発病してからは一人で裏山の小屋へ行かせた両親も、賢明だけどなかなかできることではない。コロナの家庭内感染を防ぐために個室に隔離できない場合はカーテンで仕切ってとどこかで読んだことがあるけど、まさにその通りだし。
    奇跡のようにコレットを見つけて、うつるかもしれないのになくなったままのコレットの両親他の埋葬をして更に7日間の隔離につきあってくれて自分の診療所で育ててくれたアンノ先生だからこそ、コレットが一回だけハデス様の領域に踏み込んでまで納得して天国に行って欲しかったんだよね。

    自分のことを、薬師になってあのとき何が起こっていたかを理解できた日に一区切りついた。自分には人運がある、出会った人に恵まれているというコレットは賢くて強い。

    ディオニュソス様もハデス様も、こっそりハデス様を呼びに行くヘルメス様もみんなコレットへの気遣いが尊い。

    前半のガイコツの面倒なハデス様愛は、ひたすら楽しい。一線を越えた妄想に抱腹絶倒。それにしても妄想の中のハデス様セクシー。ガイコツがコレットに失礼なことをしてもハデス様に怒られないし、コレットも別に嫌がってないのも、何百年もハデス様一筋だったのが共感できるからだろうな。ハデス様もずいぶん性格がやわらかくなった。ハデス様、降臨したときの長髪の方が、神様らしくて神々しくていいと思うけどな。

  • ベレー先生はとても好きなキャラクターだった。
    飾らず素直に言葉を伝えてくれるところが
    好感が持てる。

    ”自分らしさと いうものは
    他人と違うから らしさであって
    それが誇らしい ときもあれば
    辛いときもある”
    というのはよく分かる。

    確かに珍しいものに警戒するのは動物の本能でもある。
    だから仕方ない、覚悟して出てきた、
    傷つかないわけではないけど
    押しつけるつもりもない
    というベレー先生の考え方が素敵。

    コレットの親友にさらっと格上げしたがるディオ様とヘルメス様がとても可愛かった。

    コレットの過去は思っていた以上に壮絶だった。
    やっと故郷に辿り着いてぽつりと「ただいま」と言うコレット。
    不幸の半分は旅人が運ぶという言葉は悲しい真実だ。
    風邪じゃ無いと気付いても、関係値も習慣もあるから助け合いをやめることもできず。
    小さい村にあっという間に感染症が広がることのやるせなさ。
    2人が着いてきてくれて本当に良かったし、
    ハデス様も来てくれたのは嬉しい。

    自分が感染している可能性を考えて、コレットを見つけた後も
    すぐに街に出て行かなかったアンノ先生は本当に立派だ。
    コレットが
    「薬師の勉強をして何が起きたのか理解できたから区切りがつけられた」
    と言っていたのは成る程と思う。
    それにひと運は確かに最高だと思う。

    もう駄目だ、俺は泣くと宣言して泣いてしまう
    ディオニュソス様が優しくて可愛いし、
    他に見ておきたいものはあるかと確認してくれるハデス様の心遣いも良い。

    コレットがいなくなったら嫌だなと言うディオニュソスも
    そうやって感情を出さないだけで
    同じ様に思っているヘルメス様も優しい。

  • コレットの故郷の話泣いちゃう。

  • 前半は自分らしさについて、後半はコレットの生まれ故郷の村が出てきます。
    自分らしさの話は、ベレー先生が出てきた時点で何となく言わんとすることはわかりましたが、そこまで押し付けがましくもなく。
    後半はなんだか結構しんみり。
    もしかしてお別れの時が近いのかなーなんて。
    ハデス様は相変わらず手が早いです。

  • 前半は、ガイコツのエピソード。笑いました。名前を呼ばれる妄想、願い事を叶えてもらう妄想は声が出たし、ガイコツの、ハデス様への愛は尽きないんだなって微笑ましかったです。仲間に入れて欲しい、そして共に間近でハデス様にお仕えしたい…それから、ハデス様降臨の際の神々しさったらなかったです。神々しくて破壊力とエロスが溢れていました……。

    後半は、コレットさんが生まれ故郷に帰る話しです。時折、ハデス様がコレットの事を心配しているのが気になっていました、なにか感じてるんだろうか。
    コレットさんの語った過去は壮絶で、ふんふん、と耐える姿は泣きました。新型コロナウイルスが蔓延る今にあってこのエピソードは胸にきます。そしてコレットさんを見つけ助けてくれたアンノ先生ありがとう、です。

    帯には泣けます、と書いてありますが、泣けるだけでなく、コレットさんの強さが垣間見える巻でもあります。出会ったヒト運がいいと言い切って、財産は計り知れないくらいあると笑顔で語るコレットさんは、頼もしいし、強い女性だし、だけど健気です。このあとはハデス様にハグされて、冥府で少しのんびりしてもらいたいなあ思います。

  • このタイミングで、感染症の話を詳しく聞く(読む)ことになるとは...母としては本当にツライお話でした。

  • 2020/10/20

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