イマジナリー 2 (楽園コミックス)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 75
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592712077

作品紹介・あらすじ

大学生活で離れ離れになった「同い年の幼馴染」な二人のじれったいほど微妙な距離。
周囲の友人達とのエピソードも楽しさ満載の日常系青春群像劇第2巻!
2022年7月刊

感想・レビュー・書評

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  • 会話してるだけで面白い、しかも登場キャラ全員好きになる!

    青春群像劇ってこんなに楽しいものなの…?
    例によって、大学生連中がダベってゆるゆるなやり取りを繰り広げてるわけですが、なんでこんなに楽しいんだろうって思うほどに、会話のテンポや出てくる言葉が気持ちいい。
    一つには独特の方言(どこだか明確には不明)が馴染みやすさを生んでると思うのですが、それを差し引いても会話の返しが絶妙。
    しかも、出てくるセリフが悉く、「あぁそういうのあるよね」と共感するし、さらには自分にはない感覚だったとしても、「なるほど、このキャラならこう考えるんだな」っていう説得力があるから、皆がそれぞれの事を理解してちゃんと拾ってくれるようにネタを投げるし、拾って更にネタを広げていく流れが自然。
    これがなんというか、臨場感…ライブ感(?)になって、まるでお気に入りのキャラたちのワチャワチャしてる日常を目の前で見てるようなワクワクすら感じるわけです。

    そんなわけで、とにかくキャラへの感情移入が凄まじい作品でありまして、セリフの端々、キャラの表情、ディフォルメのかけ方、何もかもが愛しい。
    そんなわけでお気に入りのキャラを問われたりすると、非常に困るのですよね。
    真依香、めっちゃ可愛い。サバサバしててポジティブ&アグレッシブに見えて(実際、おおむねそうなんだけど)、佑との会話、関係のヘタレ具合がたまりません。
    佑と自分の恋心を意識しつつ、それに対して自己ツッコミ、このノリ! ニヤニヤが止まらなくなりますなぁ。

    当然善佳も三夜も可愛い。なんかもうそれぞれ持ってるコンプレックスだったり、皆にも説明しきれないモヤモヤ感が面白いんですよねぇ。
    その上で、ノモリが可愛いっていうのはホントによくわかる。そしてそれについて巻末作者コメントで書かれている事、これまたホントによくわかる。そう言い切られちゃったらそうだよね、って納得しかないですわぁ…。

    そんでその上で誰が一番推しかと言うと…2巻においては阿坂。
    いやぁ………コイツ、ホントいいヤツ感あふれ出てるというか、ルックスの特異性とそれに反して色々気を配って、そこで貧乏くじ引いちゃうとこがたまらなく良い。
    阿坂の恋愛事情、見てみたいなぁ。彼女キャラ出てこないかなぁ…幾らなんでも柾と何かあるってのは…楽しそうだけど無いだろうなぁ…。

    あと、先の巻末作者コメント。
    ですよねぇ。私もそう思う(ネタバレ回避)。
    私がこの作品に求めてるのは、ドロドロとかじゃなくて愉快な日常描写なのだからー。


    ちなみに「慮る」にいたる流れには爆笑(笑)

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