タ-シャ・テュ-ダ-最後のことば: ラスト・インタビュ-「人生の冬が来たら」 (MOE BOOKS)
- 白泉社 (2009年6月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592732525
感想・レビュー・書評
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わたしも ターシャのように 自分のまわりを美しい考えで満たし 親しい人々に愛と優しさのこもった行動をとりたいな。
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ものをつくることって単純に楽しいよね。
今ショーツを作っているんだけど、ミシンで縫った方が早いし綺麗に仕上がるのに、わざわざ手縫いで進めている時間が、もどかしくて楽しい。
こんなことやってる暇あるなら他のことをしよう、と焦る気持ちが出つつも、仕事をしている時はこんな時間が欲しくてたまらないからやっぱりやってていいんだ。
お金を出せばもっと高品質で良いものが簡単に手に入るのに、わざわざ材料揃えて時間をかけて、ちびちびと進めていく手縫いの時間がとても静謐で大切だ。
お菓子作りも料理も掃除も好きで、1円もお金にならないけど、ものをつくる楽しみは確実に味わえてることを再確認できた本だった。 -
ミニコメント
アメリカの絵本作家ターシャ・テューダーは美しい庭をつくり、1800年代の暮らしを実践していたことでも有名です。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/500728 -
「Tasha Tudor 最後の言葉」(2009.6)、この本の内容は、表紙の写真が象徴している気がします。生きものへの優しいまなざし、美しいものに囲まれた人生、ターシャ・チューダーさん、2008年6月18日、自宅で永眠されました。享年92。①一番好きな本は「コーギビルの村まつり」②自分の手でつくりだしたものは素晴らしい ③意志あるところに道はあり ④美は見るものの目に宿る。この本を読み終えて、私も今一度「人生で本当に欲しいものは何なのか」を考えてみようと思いました。
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素敵な人。
無理だと思うけれど、こんな人になれたらなぁ。
マメにコツコツと自分の好きなことに取り組んだ結果が素敵な生活に繋がっているのかな。
現代に必要な言葉が詰まってる。もう一度読み返したい本です。 -
ターシャさんの本はたくさんあるけれど、全部は持てないので何か、日常にふれられるものをと探していました。
そんななかで知ったのがこの本です。
ドキュメンタリーが映画になった作品を拝見したあとでもあり、ほんのすこし、ターシャさんとの距離が近くなった氣がしました。
時折、彼女の氣配、ぬくもりを何処かで感じながら日々を生きていこうとおもいます。
出逢えた奇跡に感謝をこめて -
美しい人生だ
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ターシャさんについての本を読むのははじめてです。
近頃、ミニマリストという言葉が流行るなど、シンプルであることの価値が見直されていると思います。
ターシャさんの生活はとてもシンプル。仙人のようです。
生活は私にはとても真似できないけれど、彼女の考えは見習いたい。
美しさは見るものの目にやどる。
つまらない義務や仕事にもいい面を見出し、暮らしを楽しむ。
周りの人を大切にする…
心にとめておきたい考え方がたくさんありました。 -
ターシャの本はもう目新しいものは出ていないので
言葉の総集編という感じ。
MOEの掲載になったものをまとめているものなので
MOEの読者なら既読な内容になるとおもう。
まとまっていてきれいな本ではある。 -
ステキな写真と、言葉が綴られた本。
ボリュームがなくて残念という方もいるようだけど、
ゆっくり、読みたい時にいいと思う。
優しい言葉が、心にしみ込みます。 -
月刊MOEに掲載された、ターシャ・テューダー最後のインタビューと家族の証言をまとめたもの。
写真がきれいで、何度も映像で繰り返し見たターシャの声が脳内で再生されるような文章でした。
ターシャ好きなら必ず気に入る内容だと思います。
ただもっとボリュームがあれば……と。
ちょっと、物足らないです。 -
「美は見るものの目に宿る」「自分のまわりを美しい考えで満たし、そして自分と親しい人々に対して愛と優しさのこもった行動をとることをおすすめします。」ターシャの言葉に共感し、憧れます。けれどその暮らしは決して易しいものではないと、ターシャやターシャの家族が伝えてくれます。自分の身の丈にあった豊かな生活を心がけて、と教えてくれる本でした。庭の写真がとてもきれいです。
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田舎暮らしをしっとりと続けたおばあさんに
月刊MOEがインタビュー。その2編をまとめたものです。
穏やかでやさしくて深みのある言葉が
おばあさんの写真と一緒に書かれています。
動植物とともに生き、花を活けおしゃれをして、
不便ともいえる生活を重ねてきたおばあさん、
とても美しいと思いました。
こういった生活を2008年までされていた事実も
とても大事だと思いました。
残された言葉を本ごしでいただきました。
だんろの側でお茶会写真もすてきだー。 -
前から気になっていたターシャの本。
そんなに多くない活字の中からも、ターシャの素敵な生き方や哲学が伝わってきました。
優しい気持ちにさせられます。 -
誰もがこんなふうに生きてみたいと思いながら、誰にも真似のできない人、ターシャ・テューダー。彼女の晩年の2年間に亘るインタビューと美麗な写真を中心に編んだ一冊。
今回じっくり読んでみて気づいたが、ターシャは挿絵画家として多大な成功を収めたことを非常に誇りとしている。自給自足の19世紀の生活を体現した人物としては一見似つかわしくないようだが、こうした生活を送れるのは経済的に成功しているからであって、しかも夫や子どもに養われているわけではなく、自活できていることが要であると繰り返し説いている。
それで気がついた。ターシャほどではなくても、好んで田舎での自給自足に近い生活を送る人たちはいる。こういった人々は真に人間らしいとして、マスメディアでけっこうもてはやされる。だが、その多くが、現実の社会生活では何の仕事をしているか、またはしていたかとなると、これといった肩書きがない。自然の中で暮らす以外に、何の仕事をしているのか実態がつかめないのだ。つまり職業人としては成功しなかったか、または中途半端に終っている人が目立つのだ。
はっきりとは言えないが、ターシャはこうした人々に、まず人生において大事なことは今ある現実の生活に目を向けること、為すべき仕事を成し遂げることが先であって、若いうちに田舎に逃げ込むことが得策ではないと、警鐘を鳴らしているような気がするのだ。それが最後の言葉であることを、心強く思う。
それにしても、このインタビューと写真の分量で1300円ってどうなんだろう。せっかく内容はいいのに、これでは高すぎて、あまり一般に浸透しないのではないか?出版社は白泉社…。なるほど。白泉社はマンガ以外の出版物って、たいていスカスカの内容だもんね。マンガ出版の質では日本一だと思うのに。白泉社にはそのへん考えてほしい。だから、☆2つで。 -
なぜこれを読んでしまったのか。
いや、読むつもりは毛頭なかった。
「頭巾を被ったおばあちゃんの写真」が欲しかった。資料に。
どんぴしゃだった、ってだけの話。
でもなんか、ヒーリング効果のある本でした。
ざっくばらんに植えられたお庭の花と、
それを無造作にまとめたあふれんばかりの花瓶のお花が素敵だった。