未完成 (花丸文庫BLACK ナ 1-2)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 167
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592850472

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな凪良ゆう先生なんだけどあまり評価が高くないからどーなんだろーって思いながら読んだけど私はめっちゃ好きなタイプの作品だった。
    先生と生徒ってありがちだとは思うけど瀬名と阿南、、せつなくて良かった。

  • 新装版あり。

  • 新装版有

  • もどかしくて切なくて泣きました。先生受けってはじめて読んだけど良かった。これは黒いほうの凪良さんのかな?

  • あらすじに惹かれて購入。だけど、ページをパラパラ捲ってみたら好みじゃなかったので放置。そして読んでみたらあら不思議。好きです、この話。
    成長する攻めがなんともかわいらしくドラマチックでした。
    花丸文庫BLACKなのに、エロが濃いわけでもなく、結構シリアスです。

  • 読んでいていお互いがもどかしくて涙線を刺激されまくりだったのだけれど、う~ん・・・・・・すべてラスト(5年後)の為のストーリーだったよね。うん。

  • 好みの問題なんだろうけど、攻め視点というところでまず引っかかり、子供すぎる櫂人にこれはだめだと思った。最終的にハッピーエンドなのに読後感があまり良くない…。一生懸命なところを可愛いと思う気持ちはわかるけど、子供ゆえの身勝手さへの苛立ちの方が上回ってだめだった。

  • BLの範疇を超えた様々な思いを呼び覚ましてもらいました。
    10代のもやもやした抱えきれない気持ちとか、恋に突っ走ってやってしまう赤っ恥とか、背伸びして大人っぽく努力したりとか。
    そういう、自分にも思い当たる恥ずかしく愚かで、でも必死だったあの甘酸っぱい記憶が鮮明に甦ってしまいました…

    女に不自由しないほどモテ男な高校生が、クールビューティな教師を好きになる話というのは、良作がいろいろ既出しているので評価も厳しくなるところなのですが、やはりこのセンセの文章力のうまさはタダモノではない。
    例によって涙もろい私などあっさり涙腺決壊、散々泣かされてしまいました。
    瀬名の青さがなんとも愛しくせつなく。阿南が好きで好きでどうしようもない気持ちを持て余し、傷つけたり傷ついたりしている様子にたまらなくさせられました。大人の男に少しでも近づいて、自分のものにしたくて、あれこれ一生懸命なんだけど、結局無様なところを露呈してしまう瀬名にツボりました。
    根はとても素直で、正直で可愛げがあるところも好感でした。

    そして、クールな女王様(と瀬名には見えている)で、教師として瀬名を制し一線を引いていた阿南。
    瀬名視点で話が進行しているので、直接的には彼の気持ちは描かれていないんですが、深読みしてみると男心がダダ漏れに。「先生」と瀬名に呼ばれて、その立場を踏み外すまいと自制しているのがわかるにつれ、もう胸が痛くなるほどきゅーんとします。

    高校生と教師というのは天と地ほどの隔たりがあるけど、ハタチ超えて大人になっていくと、年の差にはそれほど意味がなくなるというのもリアルでした。
    意外に阿南が可愛い人だったということに瀬名が気付いたのもよかった。

    Hシーンもドキドキ感が大量で、わんこ攻めに煽られました。好みのエロでした。

  • 攻め:瀬名櫂人
    受け:阿南珪


    背も高く顔もいい、女に不自由しない高校2年の瀬名。いつも行ってるクラブがゲイの為の日と知らず来店したら高校の英語教師・阿南を見つけてしまい…。


    初読み作家さん。
    10代のギリギリした焦燥感が伝わってきました。瀬名はどうしようもない子供なんだけど、本人はそれに気付いてなくていっぱしのつもりでいる。
    うん、高校生ってそんな感じだったよね、と読んでいて同じようにイラついてた当時を思い出しました。


    阿南視線で阿南の昔の男・カズとの過去とかも読んでみたくなった。

    最後、これから遠恋突入ですよね、その続き、読みたいです。

    挿し絵楠本弘樹先生。申し訳ないけど私の好みじゃないです。

  • この作家さんは本当に読む作品ごとに印象が変わるなぁ・・・既読の本の中ではこれが一番好きかも。高校生X先生っていうパターンはありがちで、これまでに出尽くしてる感があるからあまり期待しないで読みました。これは関係性がかなりリアルだと思った。思いのほかよかった。とにかくせつなかった。。。
    攻の年下ワンコがもう、いい意味でも悪い意味でも自分本位でほんっとにガキ、でもって受の先生は教職という立場にあるし、大人だから、すごい自制してるんだけど、ワンコの『好きだ好きだ死ぬほど好きだ』パワーにあてられてしまうんだよね。こんなに思われて、何も感じないわけないだろ、俺だって人間だ!的なセリフがあったんだけど、すごく納得したな。ストーリーは攻視点で進んでいくんだけど、この子がもう、なんていうか、ちょっと悪い子なんだけど、めちゃくちゃピュアで、時々もらい泣きしそうになる。お互いの立場、将来を考えて、さようならをするところは特に。
    使おうと思えば、時間の全てを恋に費やすことができる高校生攻の一途な想いはもちろんだけど、どんなに自制しても、大人でも恋はするんだよな~と。最終的にはHappyなエンディングでよかった、よかった。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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