美内すずえ傑作選 (7) (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
3.50
  • (6)
  • (7)
  • (17)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 90
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883678

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  初めて、ディズニーアニメの「美女と野獣」を見た時のような、ハリウッドの冒険ラブロマンスを見た後のような気持ち。
     え、それでめでたしめでたしにしちゃっていいんだっけ……?

  • かなり古い短編も入っているが(たぶん原稿紛失によるコピー原稿)、とにかくおもしろい。この古さレベルになると、絵の大げささだけでも充分楽しめる。それにしても線の美しさよ!!
    元ネタはバートリー家なのだろうが、そこに美しい王子様を出すことで白泉社色を出している、と書こうと思い初出を探したがどこにも書いてなかった・・・あれ?
    あと、おどろおどろしさを強調している話の流れの割に誰も死んでないのが新しくていいと思います。

  • 殺人鬼エリザベト・バートリを扱っていてそこは面白いけれど史実のエリザベートの強烈な残酷さがほとんど扱われてない。悪魔崇拝の話になっちゃってます。白百合の騎士でもジル・ド・レを扱ったりしてたけどなんか薄いんですよね。興味深いキャラだけに残念でした。

  •  「王女メディア」「人形の墓」「ヴィクトリアの遺言」の3本。 「ヴィクトリア」はデビューからそれほどたってないのかな、という絵です。 劇画というのか、ロマンシズムいっぱいなマンガですね。コミックスで読んだ「13月の悲劇」もこわかったなあ。

  • 不動産業を営む親戚の家に引き取られ、肩身の狭い思いをしていた孤児のリリーは、夜毎、同じ悪夢に悩まされていた。紫の霧の中、謎の女性に導かれ、黒い扉の前に立つリリー。扉は開かれようとし、リリーは恐怖の悲鳴を上げる。いつもそこで目が覚める。正体不明の不安に付きまとわれる中、リリーを含めた一家は、ホテルに改装する予定の古びた城を管理する為、古城に寝泊りする事になる。そこには、額を塗りつぶされた美しい貴婦人の肖像画や、おぞましい隠し部屋・窓のない塔があった。リリーは言いようのない恐怖に駆られる。そして、その恐怖は夜毎の悪夢に繋がっていく。この古城には、どんな忌まわしい過去が隠されているのか?黒魔術が絡んだゴシックミステリ。この作品で、かの有名な「悪女」を知りました。かなり印象深い作品。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1951年2月20日生まれ、大阪府出身。16才の時、「山の月と子だぬきと」が集英社「別冊マーガレット」で金賞を受賞し、高校生漫画家としてデビュー。 1976年から連載の「ガラスの仮面」(白泉社)は、少女漫画史上、空前のロングセラー作品として、各界から絶大な支持を受け、TVアニメ化、ドラマ化、舞台化されている。伝奇ロマン「アマテラス」(白泉社)では、自らの神秘体験を盛り込んだ作品として知られる。『妖鬼妃伝』で1982年度講談社漫画賞、『ガラスの仮面』で1995年度日本漫画家協会賞優秀賞。

「2023年 『人形の墓 美内すずえ作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

美内すずえの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×