翔迷宮・石迷宮 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592886365

感想・レビュー・書評

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  • 良かれと思ってやった事が、相手にとっては余計なお世話でしかなかった過去か…
    そんな色々あった過去が、大学生の京ちゃんの性格を成型させてしまったのでしょうね…
    山田くんと出会うべくして出会った京ちゃん。山田くんに出会えて本当に良かったね。

  • 京が、そして京の運命が大きく変わる巻。
    浄夜。京の高校時代の話。直後の翔迷宮の布石となる話です。中学時代の話と結果的に同じ結末を迎えてしまう。抑えきれなかった優しさが再び踏みにじられてしまう話。そうしてますます京は人から遠ざかって行く。
    翔迷宮。ぼろぼろ泣きました。前巻から少しずつ変わり始めた京。そして道を見失って、それでも変わろうと進もうと踏み出した京。けれど結果は哀しいものでした。間違ってないのに。だけど今度は、そんな京を肯定して見守ってくれる一平がいたから。閉じこもりかけた京のこころを引き止めてくれた。誰よりも純粋で優しい京の冷たい仮面は、傷つきすぎたこころだったのかもしれません。
    そして石迷宮。京の人生が大きく変わる。2人で行くのは最後になる海外旅行だから迷っている京の為に有意義にしたいと思う一平。自分で解決しろよ、と道を決めるのは自分と、そこを甘やかす気はなくて、けど見守ってくれるスタンスが良い。大丈夫、とただ一言だけ肯定する一平。それだけで京は救われてるよね。何度も踏みにじられて実際に直前の翔迷宮でそれを目の当たりにして、笑いたくなきゃ笑わなくていいと言いながら、それでも「見て見ぬフリはして欲しくない」と京を引き上げる一平。その言葉に引きずられる様に自分の気持ちに少しずつ向き合っていく京。けれど運命は待ってくれない。道をみつけたものの、代償はとても大きいです。それでも京が後悔してないからいいや。やっと「京」に触れられました。

    全く毛色の違うはるかとミナトのラブコメが最後に入ってます。迷宮は全く関係ない。でもこのシリーズも好きです。とてつもなく明るくて。かわいいカップル。

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