きみとぼくがつくるもの: いっしょに みらいをいきていくための けいかく (海外秀作絵本)

  • ほるぷ出版
3.65
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本棚登録 : 355
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593102143

作品紹介・あらすじ

これから じんせいを あゆんでいく きみへ。
このけいかくが あれば だいじょうぶ。
すべて うまくいくよ。
きみとくらす家。あたたかな思い出。トンネルや道。ゆっくり休めるハンモック。きみが本当に困ってしまったとき、ひつようになる場所も。いっしょに作ってこう。
ふたしかな未来へと歩きはじめた、すべてのきみたちへ。この絵本をおくります。
世界は君の手で作っていくことができる。大丈夫、一緒に生きていこう。すべての子どもたちに向けた愛情あふれるメッセージ絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 絵とフォントがかわいい。
    そして訳文の穏やかさ。
    3者がとてもマッチしていて、娘のことを思う父の気持ちがじんわり心に染みてくる。
    裏表紙にある著者と娘の写真が物語の中の父娘にそっくりで、親近感が湧く。

    語りかける内容としては、ちょっと難しい内容だったけど、工具と共に並ぶブタだったり、ドラえもんばりのSF感だっったりが子ども的には受けていました。

  • 父親と娘さんに送る、一般的なメッセージかと思ったら、最後の作者と娘さんの写真を見て、なるほどと。

    パーソナルな話だけれど、メッセージは考えさせられるものがあり、単に娘さんを楽しませたり、守ってあげるだけではなく、時に謙虚な姿勢や、苦手な相手を受け容れることの大切さを教えてくれる公平さもあって、特に、お茶をするためのテーブルをつくるアイデアは、理にかなっているようで、素晴らしく感じました。

    また、やさしくあたたかな色合いの絵柄は、一見シンプルながらも、シーン毎に、カラフルに目まぐるしく変化するのが、見ていて楽しく、色々なものをつくるという展開は、見たままの物理的な捉え方だけではなく、精神的な思いを込めているようでもあって、そこには、父親の娘さんに対する、限りのない愛情を感じさせられると共に、父親自身も、それが自分にとっての幸せになることを理解している点に、私は深い共感を抱きました。

    それから、この絵本は、未来を生きていくための計画なんだけれど、アルバムのように、二人のかつての誓いや思いを辿ることができる、別の一面があります。

    だから、もしも、将来、娘さんが父親を信じられなくなることがあるとしても、この絵本を読めば、まだ誓いは終わっていないことに気付いて、きっと笑顔を取り戻せるし、大丈夫だよね。

  • 本のご紹介|未就学児子育て支援|学校法人 卯之町幼稚園
    https://unomachi-kg.com/encouragement/index4.html

    きみとぼくがつくるもの - ほるぷ出版 こどもの本のほるぷ出版
    https://www.holp-pub.co.jp/book/b575145.html

  • 「いっしょに みらいを いきていくため」に、パパと娘が立てる「けいかく」は、ありったけの道具を集めて、自らの手で作っていく、というところがいいなぁ、と思います。作ったものを全て失うことまで想定しておいて、その上で、「きっとうまくいくよ」という希望! これって実はすごく大事なのではないでしょうか。

  • これから人生を歩んでいく子どもたちへ・・・〝さあ、何をつくろう? 君と僕とで...まず、ありったけの道具を集めよう。道具があれば、組み立てることも、バラバラにしてやり直すことも出来る...準備が出来たら「扉」を作ろう。 何もない処に「家」を作ろう...僕らが一緒に暮らしていく「家」を・・・〟未来を生きていくための家、思い出をつくる場所、ゆっくり休めるハンモックを・・・君たちが本当に困ってしまったとき、必要になる場所を・・・。<オリヴァ-・ジェファ-ズ>のやさしさと愛情あふれるメッセ-ジ絵本。

  • 何を作ろう?きみ(子ども)とぼく(父)で。まず、ありったけの道具を集める。道具があれば、組み立てることも、バラバラにしてやり直すこともできる。何もないところに扉を作り、家を作る。次に、時計、思い出、穴、砦や高い壁、入口、テーブル、塔、トンネル、月までの道、ハンモック、船、大事なものをしまっておける小さな小屋を作ろう。でも、今は、焚き火を作ろう。計画を立てて、疲れたから、一休み。(41ページ)
    ※親が共に生きる仲間として語りかけているのがいい。作るもの一つ一つに意味があり、夢がある。焚き火をする場面にそれまでの登場人物が出てくるのが面白い。

  • 〇父から子へ。
    きみといっしょに未来を作りたいというメッセージブック。
    お父さんの手の噛み跡みたいのは何かな?

    ありったけの道具を集めたら、何でも組み立てられる。何でも作り直すことが出来る。
    扉を作ろう。家を作ろう。
    2人の未来のために時計を作ろう。
    敵から身を守る高い壁も、もしかしたら仲直りするための入り口も。

    この手のひらと手のひらで作っていこう。

  • いいな♪いいな♪

    シンプルなのに優しく響く感じが。

    ただ、嫌なものから離れるだけじゃなくて
    ただ、守られた世界だけがいいわけじゃなくて、

    ちょっとした、冒険も
    人とのつながりも
    大事にする感じがいいなー。

    誰かに贈りたくなる本でした。

  • 絵がかわいい。
    ストーリーも良くて、読み聞かせに使いたい。
    全てを失うことがあったとしても、きみとぼくならやっていけるよ。大丈夫。
    根拠はなくても力が湧いてくる、希望を感じられる本。

  • 家族の未来をつくるには家族の協力が必要です。そして子供にもその責任を渡さないと未来は親だけのモノになってしまう。子供にも生きるアイディアを出してもらおうと思いました。

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著者プロフィール

Oliver Jeffers

「2023年 『おうちに おばけが すんでいます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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