- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593504435
感想・レビュー・書評
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写真家のお父さんの娘ダニエルは奔放な絵を描くが、お父さんはそれを認めない。お父さんが熱を出した日、ダニエルは、写真機を手に外へ飛び出すが、画家の女の人に出会う。「わたしの絵にそっくり!」銅版画のように繊細で気持ちのいい色合いの絵がとても素晴らしい。
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温かな家族の絵本ですね。
写真家のお父さんと、個性的な少女ダニエルの物語です。
お父さんは、風景写真家で職業にしています。
ダニエルは絵を描くことが好きなのですが、どうしても写実的にはならず、メルヘン的になってしまいます。
お父さんは、ダニエルの絵をあまり理解しません。
ある時そんなお父さんが病気になってしまいます。
さぁ~、たいへん?
お父さん思いのダニエルはなんとか頑張ります。
そして~。
作者のバーバラ・マクリントックさんはアメリカの方です。
ご自分の経験をもとにこの作品が産み出されました。
バーバラさんのお父さんも写真家で、ダニエルのお父さんと違って、バーバラさんの絵を応援されたそうです。
レトロな感覚の絵がファンタスティックで楽しいです。
そして、思いやりと個性の尊重と優しさにあふれた絵本です。
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「ダニエルが描く不思議な絵は、お父さんにはぜんぜん理解できなかった…。相手をおもいやり、受け入れること。自分らしい創造の世界を大切にすること。そんな気持ちがえがかれた、ちいさな家族の物語。」
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少女が自己表現の手段を見つけていくまで。素敵な絵本。大人にも響く。
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最後のお父さんの『この子はこの子で、じぶんの道を見つけたんだな』の一言
ダニエルも最後には、じぶんのやってきたことが、別に間違っていなかったんだと気づけた喜びは何にも代えがたい気持ちだったろうなと感じました! -
絵は自由に書いていい。正解はない
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絵を描くことが好きなダニエルですが、いつも描く絵は奇妙なものばかり。誰にも認められず、世間に対しても塞ぎ込んでしまいそうですが、理解してくれる師匠と出会います。
子供の感性で見えている感性を、大人の常識で否定することなく、そのままの感性で良いんだよと言って上げたい気持ちになる一冊です。 -
繊細な絵に心があったかくなる。
「この子はこの子で、じぶんの道を見つけたんだな」
巻末の「作者のことば」もステキだった。作家が、一生で一度しかなし得ない繊細で大切な物語。非常に良い。 -
表紙絵は知っていたけど、こんなお話だとは知らなかった。
そうか、こんなお話だったんだ。
じわじわと何か(笑)が沁みてくる感じ。
それにしても、お父さんがおじいちゃんに見えるが、いいのか?