おいしい話に、のってみた “問題商法" 潜入ルポ

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066901

感想・レビュー・書評

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  • 内容については、Amazonの説明書に詳しい。
    内容紹介 【ジャック】 『ついていったら、こうなった』から10年。 ルポライター・多田文明が“甘い誘い"を追いかけた! 不安は煽られる。欲望でカモられる。 10年前、街頭で声をかけられるままについていき、当時、社会問題化していたキャッチセールスの手口を体当たりで暴いた多田文明氏。 今度は巷に溢れる“おいしい話"にのってみた! 「幸運運命保証済み」のブレスレットを購入後、登場したのは、なんと “平清盛"と同じ力を持つ“先生"! 「どうしてもお話ししたいことがあります」というフェイスブックのメッセージを端緒に、続々と送られきたのは あの超人気グループのボーカルからのおもしろお悩みメール!? 「自宅のポストに入っていた「無料相談」のチラシ、 これは何のワナなのか!? あの手この手で、人の不安や欲望を刺激し、“おいしい話"をしかけてくる業者の手口は巧妙。 そして、ときに滑稽で。思わず笑いがこみあげる、最新の悪質商法の手口がここに!

    まあ、美味しい話は美味しくないと思っているから、たいていは食べないのだけど、時々はいいことばかり書いている(何百万円儲かったとか)メールの先の世界を覗いて見たくなるのも事実。そういうわけで、実験的な未来を見せてくれて楽しかった。たいていは、前言った話を忘れたかのようにお金を積み重なっていったり、宗教の勧誘だったりするようだ。話がだんだんずれて行く様は、日本語の特徴なんだろうか。

  • 怪しいキャッチセールス研究の大御所と言えば本書の著者である多田文明の独壇場だ。一時はテレビでも良く出ていたが最近はちょっとご無沙汰気味だ。

    ネット時代を反映してネットで客引きしている怪しい商売が今回の主要ターゲット。開運ブレスレット販売、競馬予想、霊能師、地図塗り内職、FBでタレントの友達勧誘、無料悩み相談、パチンコ打ち子バイト、名刺交換から投資勧誘、ペニー・オークション、求人掲示板などが対象。

    とは言え、どれも名前を聞くだけでどうやっても引っかかりそうに無い一目で怪しい詐欺商売ばかりで果たして引っかかる奴が居るのか?とこちらが聞きたいくらいのもの。ただ引っかかる可能性が無いが故に、では引っかかるとどうなるのか?という実体験者は身近に居ないのでその面での興味が無いわけでは無い。

    と言うことで読みだしたのだが相手がネットだと今ひとつ臨場感に欠けるし、ある程度底が見えると撤退してしまうのでちょっとばかりツッコミが不足しているような気がしないでもない。実際に会って色々取材をするという意味では無料悩み相談がちょっと面白かったが、途中で過去に出会った経験のある新興宗教系というのが分かってそこで打ち切りになってしまったのが惜しい。実際に勧誘されていないのでその先にどういう展開になるのかが知りたかったのだが。

    全体としてちょっとばかりツッコミが足りないような気もするのだが、そもそも今回の取材対象業界に余り魅力が無かったのが食い足りなさの原因なのかも知れない。業界の革新が待たれる(?)ところだ。さもなきゃそろそろ多田さんも取材対象を変更する時期に来ているのかも知れない。

  • 不安を作り出す、または既にある不安を利用するのが、こういう商売する人達の常套手段であるとのこと。

    どこかの大学教授・元大臣・自称ジャーナリストと同じ手法を使いますな。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/485161844.html

  • タイトル通り著者が巷で怪しいもうけ話やよく送られてくる怪しいメールなどのからくりをちょっと足を突っ込んで調査したルポ。時々笑える。面白かった。「電話占い」ではど素人が占っているケースもあると知り驚いた。結局は簡単に儲かる話はないってこと。9年前の本なので今はまた新しい詐欺が出てきてるはず。ロマンス詐欺などをルポしてほしい。

  • 意図的にしているのだと思うが立ち位置がすごく考えられていると感じた。そこがすごく面白い。そして筆者の真摯な姿勢が見える気がした。個人的には、もう少し突っ込んで欲しいな、とも思うがそこは他人である身勝手さかな、とも思った。面白かった。

  • 社会
    ノンフィクション

  • 著者には悪いんだけど、安全圏にいる第三者としては「もうちょっと釣ってほしいなあ」というものがちらほら。
    著者が途中で怒って一切の連絡をしなくなったり、強い態度で断ったりするパターンが多いんだけど、いやもうちょっとその気があるふりをしてもらうとどうなるのかなあという悪い好奇心がそそられて、結果としてやや物足りなくなっちゃう。

    いやほんと、著者には悪いんだけど。

  • 悪質商法も今やネット時代。あの手この手で消費者を騙しにかかります。冷静に本を読んでいると「こんなみえみえの騙しにひっかからないだろ~」とは思いますが、これが当事者になってしまうと違うんでしょうね。とりあえず巧妙化していく悪質商法に対抗する為にもこういう手口は知っておいて損はないかもしれません。

  • 可もなく不可もなし。とにかく金儲けと求人の暗部にヒヤヒヤ。我ながら何時引っかかってもおかしくない。

  • 悪徳商法が馬鹿すぎて、読んでてイライラ。こんな世界があるんですね。

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著者プロフィール

ルポライター、キャッチセールス評論家、悪質商法コラムニスト。1965年北海道旭川市生まれ、宮城県仙台第三高等学校、日本大学法学部卒業。雑誌にて『誘われてフラフラ』の連載を担当。2週間に一度は勧誘されるという経験を生かしてキャッチセールス評論家になる。これまでに街頭からのキャッチセールス、アポイントメントセールスなどへの潜入は100カ所以上。キャッチセールスのみならず、詐欺・悪質商法、ネットを通じた詐欺商法にも精通する。2022年「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)、「情報ライブ ミヤネ屋」(ytv系)などで旧統一教会に約10年間在籍していたことを公表し、大きな反響を呼んだ。著書に『ついていったら、こうなった』(彩図社)、『あなたはこうしてだまされる 詐欺・悪徳商法100の手口』(産経新聞出版)、『だまされた! 「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』(方丈社)、『マンガ ついていったらこうなった』『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』『あやしい求人広告、応募したらこうなった。』『サギ師が使う 人の心を操る「ものの言い方」』『サギ師が使う 交渉に絶対負けない悪魔のロジック術』(イースト・プレス)などがある。

「2022年 『信じる者は、ダマされる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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