- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594077761
作品紹介・あらすじ
人づくりは国づくり
歴史に育まれたNipponの知恵
今こそ日本の伝統的教育に学ぼう!
日本の伝統的教育はその手法と成果が国際的にも高く評価されている。だが、当の日本では、いざ「教育改革」となると途端に「アクティブ・ラーニング」等の横文字が躍り出す。伝統のよさを見直して取り入れることより、“舶来の新品”がいまだに珍重されるのだ。本書は、国際派ビジネスマンとして長く海外に暮らしてきた著者が、世界が称賛する「日本の教育」の実像と要諦を、説得力のある実例とともに紹介する。
グローバル時代の「日本的教育」のすすめ
日本の伝統的教育は、究極の「アクティブ・ラーニング」である!
◎古典教育が日本の近代化をもたらしたという逆説
◎江戸日本はボランティア教育大国だった
◎「教育勅語」――世界人類に共感される広やかな道
◎子どもを伸ばす漢字教育
◎親学のすすめ――母の愛で子は育つ
◎学力・体力トップクラス一――福井県の子育てに学ぶ
◎国語力が「壁を乗り越える力」「共に生きる力」を養う
感想・レビュー・書評
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基本、本の引用考察。
さまざまな書籍の参考文献で気になるものはピックアップできるまとめ本。
やや右寄りなのは日本の戦前の教育を語る上では仕方ないかなと思える。
幼児の漢字教育の話はおもしろく、小学生で覚える感じは一年生で全部覚えることは可能だろうなと思わせられた。
福井の教育構造も科学的にどうかは置いといても実績考察としてはおもしろい。
ただ親学を筆頭に是非科学的に理論立てて欲しいなと思うサンプル数の少なさが目立つ。
作者の他の書籍の江戸しぐさ紹介などオカルトになってないといいが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教育勅語の正当性を説明する本。たしかに間違ってはいないと思うが、いいところもたくさんあるということのようだ。
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「国際派日本人養成講座」編集長 伊勢雅臣氏による教育の話。よくまとまっていると思う。参考となった。
「明治日本が急速に近代化を遂げ、近代的兵器を駆使して日清・日露両戦役を勝ち抜き、わずか半世紀で世界の五大国にまでのし上がったのも、幕末から明治・大正の教育が成し遂げた奇跡です。また大東亜戦争敗戦後に、奇跡的な経済復興と高度成長を達成できたのも、戦前の国民教育の成果と言えましょう。わが国の近代史は「国家百年の計は教育にあり」という言葉が真実であることを史実で証明していると思います」p7
「全国学力調査では、日教組左派活動の活発な北海道、沖縄県、三重県、大阪府などは下位に並んだ。「こどもの権利」などと甘やかされ、「ゆるみ教育」しか受けず、また先生も組合活動で自習ばかりとなれば、学力低下も当然である」p24
「日教組の左翼偏向教育と文部科学省のゆとり教育によって、学校はあれども「人づくり」はおろそかにされてきた、というのが危機の真相であろう」p129 -
著者のメールマガジンの教育関連をまとめた一冊。メルマガと言うこともあって、著者が読んだ書物の紹介とそれを根拠とした著者の思いが中心となっています。教育に携わる者としては、紹介されているそれら書籍の抜粋には参考になる点も多かった。しかし、著者は簡単にいえば安倍晋三首相に代表されるような保守・反左翼の立場。今の日本が駄目(なのか?)なのは、戦後左翼教育(日教組)が原因であり、「日本の伝統的教育は素晴らしかった」「戦前虚位浮くは良かった」という非常に分かりやすい「昔は良かった」感が滲み出ています。本文中でも「何でも昔が良かったわけではないが」という一言も随所に添えられてはいますが。当然紹介される書籍も、著者の思いを証明するような書物が中心で、それらを通じて、現在の問題点とその(復古的な)改善方法をしらしめることが目的となっています。まぁ、言いたいことは分かるし賛成できる部分も多い。文部科学省の官僚政策にはPDCAのCAが常に存在しない、きっちり政策の結果を評価して反省して次に活かそうよ、「プランプランのドードー巡り」は止めよう、という部分には大賛成します。だけど、戦後の日本の復興は戦前教育の賜で、バブル崩壊以降の停滞は全て左翼のせいにするのは、それこそ著者の批判する「空想」に近い気もするのだが。
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日本の教育伝統に則った人づくりの成功事例集。
教育とは家庭、学校、地域、職場など、あらゆる場であらゆる国民が貢献ができる分野であり、学校や文科省への丸投げではなく、国民一人一人が取り組むべき責務であると。