日本を救う最強の経済論

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594077884

作品紹介・あらすじ

元財務官僚にして、わが国で最も信頼できる
エコノミストによる、日本・大復活のシナリオ!

バブル崩壊後、日銀の無意味な金融引き締めにより20年以上のデフレ不況が蔓延した。
著者が提言した金融緩和政策によって、雇用と景気は劇的に回復。
間違いだらけの経済論を論破し、日本のさらなる成長戦略を明かす。

経済成長に懐疑的な新聞や、財務省のいいなりの全国紙を読んでいては、
日本経済の真実は分からない!

消費増税は不要、人口減少を恐れるな、中国は「中進国の壁」に突き当たる……など、
目からウロコの視点が満載!

主な内容

第一章 日本の成功した経済政策、失敗した経済政策
 恐慌から日本を救った高橋是清の金融緩和政策/戦後、日本経済はどう成長してきたか
第二章 検証・バブル失政
  バブル経済は悪かったのか/成長を止めた「バブル退治」/日銀はなぜ間違えたのか
第三章 経済主義と財政主義の戦い
  バブル崩壊後の日本経済/財政主義者の増税論の間違い/財政再建のポイント
第四章 金融政策でデフレ脱却と雇用確保
  インフレの社会的コストとは/労働力人口と就業者数
第五章 日本の未来図を描くために
  安倍政権を客観的に評価してみれば/教育国債のすすめ/五輪の金メダルもノーベル
賞も経済力で決まる/中国経済は「中進国の壁」に突き当たる/人口減少を恐れるな
第六章 戦争を防止するための経済学と地政学
  失業率と戦争の経済学/集団的自衛権は戦争のリスクを減らす

感想・レビュー・書評

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  • バブルは金融緩和ではなく法律の抜け穴を活用した証券会社や銀行、不動産業者の暗躍で株と土地が上がった。だから法律を整備するだけでよかったのに日銀が金融引き締めを行ったことで、バブル崩壊後の日本の経済が低迷した。アベノミクス(金融政策、財政政策、成長戦略)によりデフレ払しょくが進み失業率が下がり、最低賃金は上昇したが、消費税の増税が経済成長に水を差したとある。概ね納得できる内容ですが、日本人の給与が他国に比べて安くなっている件での説明がないところが残念です。

  • 高橋 洋一先生著

  • 金融政策はマクロ経済政策のパフォーマンスを良くし、成長することのできる政策である。金融引き締め策や増税を行わず財源が必要ならば国債を発行し、インフレ目標2%ぐらいの経済成長で雇用を増やし財政の健全化を行いデフレを脱却することが重要。歳入庁を作り税金を無駄なく徴収し、AIを活用して無駄をなくす。

    等々、著者の経済学の知識から、一般の読者にも分かり易く日本を救うための処方箋
    が著されている一冊です。著者の他の著書と内容が多少被るところはありますが、いい本です。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。数量政策学者。嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科教授、株式会社政策工房代表取締役会長。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして活躍。2008年に退官。菅義偉内閣では内閣官房参与を務めた。『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞を受賞。著書はほかに、『正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方』(マガジンハウス)、『高橋洋一式「デジタル仕事術」』(かや書房)、『国民のための経済と財政の基礎知識』(扶桑社)、『理系思考入門』(PHP研究所)、『国民はこうして騙される』『プーチンショック後の世界と日本』(徳間書店)など多数。YouTube「高橋洋一チャンネル」でも発信中。

「2023年 『日本の常識は、世界の非常識! これで景気回復、安全保障は取り戻せるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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