大人になってやめたこと

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594081829

作品紹介・あらすじ

「何かをやめることは、私が私で生きるための
人生後半の大掃除だった気がします」

“年を重ねると、世界はとらえようのないほど広くて、不確かなもの、とわかってきます。だったら、ものさしを「自分」に置くしかない……。引き出しの中身を、自分のものさしで再定義していく。それが、私の50代の始まりでした。
 そんな作業の中で、若い頃から「これは絶対に必要」と持ち続けていたあれこれが、実はいらないんじゃないか、と思うようになりました。~中略~この本は、そうやって私が暮らしの中で、1つ、2つと「やめたこと」をまとめた一冊です。”(本文より)

『暮らしのおへそ』ディレクター、イチダさんの大人がもっとラクチンに生きられるコツ34

感想・レビュー・書評

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  • 『大人になってやめたこと』(著:一田憲子)

    付箋部分を抜粋します

    ・当然、「間違えたらどうしよう?」と不安だし、怖い。でも、ずっと「わからない」と立ち止まったままだと
     永遠にわかりません。つまり「正しいか」「間違いか」を判別する唯一の方法が、一歩を踏み出す、ということ(p22)

    ・同じ星空を見上げても、体と心がクリアなら、その輝きが胸に沁みます。でも、どんよりと疲れていると、何も感じることが
     できず、美しい空を見ているのに見えていない・・・
     それは、人と会ったり、本を読んだり、新しいものを見つけたりと、どんな場面でも同じこと。「体力」という土台がないと
     ピピッと反応するアンテナの感度を上げることも、そこから何かを感じ取るやわらかな心も、育てることができないのです(p66)

    ・「あと一歩」の先にあるものは、意外に大きいのです(p67)

    ・ものの価値は、自分のお金を使って買い、日々の中で使ってみないと本当のことはわかりません(p69)

    ・そんな中で「買う」という行為は、本当にそれが必要というより、「これを手に入れたら私の生活がちょっと変わるかも」という
     「妄想」に左右されるんだなあ、とわかってきました(p101)

    ・できれば、いつも「柔らか頭」でいたいなあと思います。「これじゃなきゃ」と一つにこだわって、他のものを切り捨てるより
     「こっちでもいいかな」と自分の中の選択肢を増やしていくことが、暮らしの豊かさなんじゃないかなと思います(p115)

    ・若い頃は、なんでも「ベスト」でないと気が済みませんでした。でも「ベスト」ができないなら「ベター」でいいと割り切ることも
     時には必要(p138)

    ・幸せになる方法をあれこれ探すより、「幸せだ」と感じる心を磨いた方がずっと近道(p154)

    ・ただ判断を先延ばしになるだけの情報は、たぶんこれから咲きも必要はないのだと思います。「いる」か「いらない」かは
     「今」判断すべき。判断できないものは、きっと「いらないもの」(p158)

    ・情報が多すぎると、「感じる」時間がなくなってしまいます(p159)

  • 『やめてもいい』と考えると、これからの人生、楽になります。

  • 人それぞれ拘りや考えがある。

    その拘りや考えが必要なのか
    その拘りや考えで自分をしんどくさせてるなら
    一層のことやめようと思えてくる内容。

    これも色々経験あっての結論なんだな。

  • ちゃんとした人が
    いろいろやめたところで
    所詮ちゃんとした人

  • 私ももう辞めたことたくさんある。何をやめるかは人それぞれ。共感したり、え?って思ったり…他人のことを少しだけ知って、感じたことをまた自分の中に落とし込んで考えてみる。自分と比較しながら振り返られるから楽しく読めた。

  • ある程度の年齢になったら無理をしないということかな。自分の出来ることと出来ないこともわかってくる。好みや趣向とかも。でもこれってある程度色んな経験をして分かることなのかな。自分との対話が大切。

  • 一田さんの本、何冊目かだしよく目にするなーと思ってたんだけど、ご本人を見たのは初めて!!!

    上品そうなおばあちゃんだったんだ!

    でも、おへその雑誌つくる人って聞いたら、あーなるほどなー!の感じでした!笑笑

    この本も、群ようこさんの『しない!』を毒素抜いた感じの本だった。多分年齢も同じような感じゃないかなぁ?わからないけど、立ち姿と服姿がおばあさんに近い年齢のように見えたけども。

    群ようこさんの一刀両断で書き連ねるところを、一田はんはひとつひとつ丁寧に言葉を連ねていく。言ってることはほとんど同じ気もする。笑笑

    読んでて楽しいのは群ようこさん、さっさと読み終えたいなら一田さんって感じかな。あと、一田さんの書き方だと同じことしてもやたら丁寧な生活感がでる。笑笑
    不思議。

    要は物はいいようってことだな。笑笑

  • いわゆる「丁寧な暮らし」をしてきたであろう著者が、50歳になって生き方を考えて変えたことを教えてくれる本。
    あらゆることを完璧にするのは不可能なので、出来ることに力を入れようとか、外聞を気にして、常識に囚われていたことも、やめてみれば大したことなかったということ多数。
    自分から見ると、まだまだ著者は十分に丁寧や暮らしぶりだなーと思いますが、ああしなきゃ、こうすべきみたいな考えはなるべく捨てて、ある程度力抜いて暮らしていけるようになりたいです。子供が独立してからかなー(無事に独立するかどうかは、これからの育児次第ですが。)

  • 優等生って感じの丁寧な文章で、すぐ読めました。
    私の悩みとかぶっているところがあって、参考になるなと思ってノートにまとめました。

  • 著者が50歳になって、あらためて生活を見直してやめたこと37について書かれている。
    この著者のファッションについての本には同調できなかったけれど、この本はしばし自分を振り返る時間を与えてもらった。

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著者プロフィール

1964年京都府生まれ、兵庫県育ち。編集者・ライター。
OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターに。暮らしまわりを中心に、書籍・雑誌で執筆。独自の視点による取材・記事が幅広い層の人気を集めている。『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社)では、編集ディレクターとして企画・編集に携わる。著書多数。近著に『明るい方へ舵を切る練習』(小社)、『人生後半、上手にくだる』(小学館クリエイティブ)がある。


「2023年 『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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