驚きの地方創生「木のまち・吉野の再生力」――山で祈り、森を生かし、人とつながる (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594082345

作品紹介・あらすじ

奈良県吉野をテーマにした文学、歴史書、観光ガイドを踏まえながら、今の吉野の取り組みを様々な視点から取り上げる新しいスタイルの地方創生本。吉野町&世界遺産 金峯山寺全面協力・推薦!

●金峯山寺蔵王堂をはじめとする世界遺産登録が一過性のブームで終わることなく、今も吉野に多くの人が訪れるのはなぜなのか? 最盛期に比べ関わる人が少なくなった吉野林業。吉野杉や吉野檜のブランドをどのように守り、次につなげているのか? 
●「自分たちで自分たちのまちの図書ライブラリーをつくってみよう」「ホンモノの人形劇で自分たちのまちの歴史を子どもたちに伝えたよう」という超元気なお母さんたちも紹介。
●少子高齢化、人口減がつづくなかで「木のまち」であることを宣言し、地域を活性化する様々な取り組みを紹介!
●北岡篤吉野町長や五條良知金峯山寺管長、映画監督の河瀨直美さんなど、吉野ゆかりの人もたくさん登場。 まちを元気にするヒントがいっぱい。



著者略歴
蒲田正樹(かまた・まさき)
長く大手出版社に勤め書籍や雑誌の編集長を歴任後、(株)ワードスプリングを設立。
雑誌や書籍の編集に携わりながら、企業や自治体の広報PRやマーケティングなどもサポートしている。ワードスプリング監修『大使館御用達レストラン』(扶桑社)ほか、ジャンヌ・ボッセ著『しあわせは微笑が連れてくるの』(メディアファクトリー)、加藤一二三著『老いと勝負と信仰と』(ワニプラス)、蒲田春樹著『魅惑の京都 ふしぎ発見』(PHP研究所)など書籍の企画は多数。2014年話題となった、日東精工企画室編『人生の「ねじ」を巻く77の教え』(ポプラ社)の企画をプロデュース。驚きの地方創生シリーズとして『京都・あやべスタイル』『日本遺産・させぼの底力』『限界集落が超☆元気になった理由』(扶桑社新書)がある。

内容(「BOOK」データベースより)
奈良県吉野、再生、地方創生のヒントがいっぱい

感想・レビュー・書評

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  • 蒲田正樹
    株式会社ワードスプリング代表。長く大手出版社に勤め、雑誌や書籍の編集長を歴任する。現在は雑誌や書籍の編集に携わりながら、企業や自治体の広報PRやマーケティングもサポート

    この本のあらすじ
    『古事記』『日本書紀』『万葉集』にも描かれて、天武天皇、後醍醐天皇が再起を誓った吉野。歴史もブランド力もある修験の聖地には、人がつながる、まちづくりのヒントがたくさんあります。

    吉野のふしぎは、この映画だけの話ではありません。 国栖の窪垣内という集落では犬を見かけることがありません。なぜならば――大海人皇子(のちの天武天皇)が当地に逃れてきたときに吉野川の川べりで小舟をひっくり返し、そのなかに身を潜めたのですが、そのとき犬が吠え立てたことから追手に見つかりそうになったのを、老漁師がとっさに機転を利かせ、事なきを得たというのです。このことがあってからは当地では犬を飼わないようになった⋯⋯。 それが1300年も続いているのです。よそから移り住んだ人がタブーを知らなかった、 守らなかったということもあったけれど、そのたびに火事が起こるなど良くないことが起こるので、窪垣内では今も犬が飼われていないというのです。 明文化されないルール、暗黙の掟は全国各地に残っています。そのひとつだともいえる でしょうが、この窪垣内の場合は時間の単位が半端ないものですね。

    この『万葉集』にも吉野の名前、あるいは吉野にゆかりのある言葉がたくさん出てきます。 他の所に同名のものがあるなど特定できない場合もあり諸説ありますが、それを除いても100首近くが吉野を歌ったものなのです。

    ここ数年、毎年、安倍晋三首相主催により東京・新宿御苑で「桜を見る会」が開かれていますが、秀吉のお花見はその先駆けであり、しかもわざわざ遠いところへ日数をかけての大移動、今でいえば、東京・永田町の幹部全員が4泊5日で吉野に出向いたというぐらいにスケールアップしてとらえてもいいのかもしれません。

    吉野にはもともと美しい山桜が自生していたのでしょう。しかし〈日本一〉とまで称されるようになったのは桜が蔵王権現様の御神木であるということで、山の上だけでなく山の下の人、多くの人が桜の苗を育て(あるいは買って)献木してきたからです。

  • ●大海人皇子が隠れているとき、犬に吠えられ見つかりそうになった。その後1300年犬を飼ってない地域がある。
    ●吉野の桜は日本一。
    ●植林の発祥地。秀吉の時代から林業が盛ん。
    ●木に学ぶ「木育」
    ●吉野は再生の地。天武天皇、後醍醐天皇、義経など。

  • 吉野の今を全体的に理解するのにとても良い本。ただ、色々紹介しましたという感じで、メッセージやストーリーは感じられなかった。友人が直接色々紹介してくれるからそう思ってしまうだけかもしれないけど。
    桜!くらいしかイメージない人には是非読んでほしい。残念ながら地方創生のヒントにはなりづらいと思う。

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著者プロフィール

長く大手出版社に勤め書籍や雑誌の編集長を歴任後、(株)ワードスプリングを設立。
雑誌や書籍の編集に携わりながら、上場企業や自治体の広報PRやマーケティングなどもサポートしている。ワードスプリング監修『大使館御用達レストラン』(扶桑社)ほか、書籍の企画は多数。2014年話題となった、日東精工企画室編『人生の「ねじ」を巻く77の教え』(ポプラ社)の企画をプロデュース。『京都・あやべスタイル』『日本遺産・させぼの底力』『限界集落が超☆元気になった理由』『木のまち・吉野の再生力』などの「驚きの地方創生シリーズ」(扶桑社新書)のほか、絵本『こんばんは ぼくバクです』(ワードスプリング)も大好評。いまは、東京と京都・あやべの二ヶ所に拠点をおき、あやべでは「ことばの泉・ねじ文庫」を主宰。

「2022年 『新しい「田舎生活」のすすめ――「移住立国あやべ」で見つけた、ワクワクのヒント41』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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