人生を変えるマインドレコーディング

著者 : 佐々木誠

• 扶桑社 (2019年8月24日発売)

作品紹介・あらすじ

◆人はなぜ続けることができないのか？
◆続けるには「信念」が必要だ！

仕事術や成功法、勉強、ダイエットなどなど……人はなぜ続けることができないのか？　その答えは「信念」の有無にあります。心の底から信じている「信念」があれば、それは自分を動かすエネルギーとなる一方、外からの借りものであれば、結局何をやっても長続きはしません。では、自分だけの「信念」を見つけることはできるのか？　著者は「信念」を見つける方法として、マインドを記録していく「マインドレコーディング」を提唱しています。本書のテーマ「マインドレコーディング」は、思いつきやひらめきを、自分の原風景と結び付けることで強固な「信念」を得るメソッドです。行動するには理由がいります。その理由になるものが「信念」です。自分を動かすのは「わかっていること」ではなく、「信じていること」です。その「自分だけの理由」である「信念」を本書で一緒に見つけましょう。

●著者について
コンサルタント。自己啓発とビジネスを結びつける「階層性マーケティング」を提唱。さまざまな業種にクライアントを持ち、現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを主宰、日刊SPA！にて「魂が燃えるビジネス」連載中。ブログ「星を辿る」

感想・レビュー・書評

[はじめさんの感想 · 2020年11月14日]

「人はなぜ続けることができないのか？」の帯に興味を惹かれて読んでみた。
自分もその経験があるのだが、思い立ったことが続けられないのは、「信念」がないからだと著者は説く。
信念がなく「理屈」だけだと人は動かない。
信念はその人の過去からの経験やエピソード、原風景などから成り立っており、自分の秘密を他人に話すことで、悲しみの囚われから解放されて、自分の人生を生きられるのだと。
そして信念には他人に対する「共感」が必要であり、「心を揺さぶる仕組み」が共感であると。
信念を細分化して具体化することで、初めて行動することができる、という事実はすんなりと受け入れられた。
自分の人生を他人に受け入れてもらい、「誰かのためになりたい」という想いに突き動かされて働くことが本当の仕事だという一説はその通りだなと思った。
本著が言う「マインドレコーディング」は自分の過去を省みて落とし込む作業が必要であるが、実践的ですぐにやってみようという気にさせられた。
色々な気づきが多い良書であった。

著者プロフィール

代々木ゼミナール数学科講師。みずからがテキストを作成する大学別対策講座を長年担当。また、模擬試験の作問などでも活躍。その授業は「癒やしの講義」として支持されている。著書に『大学入学共通テスト　数学2・B予想問題集』『数学検定準2級に面白いほど合格する本』（以上、KADOKAWA）がある。

「2021年 『改訂版　大学入学共通テスト　数学2・B予想問題集』 で使われていた紹介文から引用しています。」