誰も教えてくれなかった 金持ちになるための濃ゆい理論

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594086336

作品紹介・あらすじ

闘う経済評論家がガチで伝授!

マイホーム、高級車、ブランド物……
「地位財」を貯め込んでも、一生満たされることはない。

自分の欲望の本質を見極めろ!

【目次】

序章 人生の悩みの9割はお金で解決できる
第1章 悪魔祓い(カモ釣りを逃れるマインドセット)
第2章 万物流転、ピンチはチャンス
第3章 「3」、それは不思議な数字
第4章 100年に一度の経済ショックは10年に一度やって来る
第5章 嘘つきメディアに騙されるな
終章  金持ちの最低条件

幸福な金持ちになるために世の中がピンチのときはむしろチャンス!

・金持ちは「資産」、貧乏人は「負債」を買う
・今儲かっているビジネスは永遠ではない
・副業で稼げるのはごく一部の選ばれし人
・掛け金の高い保険に加入したがるのは極めて愚か
・手持ちの資産は問答無用で「3分割」にする
・「まだ現金化できていないアイデア」を探す
・引退していいかどうか決める基準は「無収入生存年数」
・「やめるべきリスト」を作成して即実践
・「低空飛行」でもひたすら飛び続けろ
・「ナイトの不確実性」で勝負する

……etc.

感想・レビュー・書評

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  • 経済で読み解く日本史シリーズを楽しく読ませてもらいましたが、その著書が書かれた本です。自らの経験をベースに、どのような視点でビジネスを起こすべきかの考え方を解説しています。

    さらには稼いだお金を何に使うべきか、投資すべきかについてもアドバイスしています。彼が定義するところの「地位財=マイホーム、高級車、ブランドもの等」を溜め込んでも満たされる事はないという考えには同意するものがありました。私としては、借金を早めに返す予定での持つマイホームは良いとは思いましたが。

    以下は気になったポイントです。

    ・傍から見れば何の価値があるかわからない「非地位財」は、その人のアイデンディに深く結びついているため、他人から見ると楽しいのかよく理解できない場合が多い。しかし、非地位財を持つ人はそんな他人の目などハッキリ言ってどうでも良い話である。なぜなら、それは自分の存在に関わる重大な問題だから(p28)

    ・収入の7割から8割で生活する習慣の重要性を強調する、例えば口座から2割を天引きしてドルコスト平均法で投資し、残りのお金で日常を設計する(p51)

    ・世の中に頼れるものがある優先順位をつけると、1)自分のお金、2)自分の実力、3)利害関係を共有する仲間、そして全く当てにならないのは、利害関係を共有しない友達である。これは金持ちになるための活動を推進するにあたり、当てにしてはいけないものである(p73)

    ・みかん畑に転用された桑畑というのは、戦前の日本の主な輸出品だった絹製品を生産するために、山の斜面を切り開いて造成されたもの。桑畑を持て余していたところへ、みかんブームが到来したので、みかん農家がたくさん出てきた、みかん農家に壊滅的な打撃を与えたのは、オレンジの輸入自由化ではなく、一発屋的なビジネスモデルであった(p81)

    ・自分自身で敢えて否定側に立って反論してみる「一人ディベート」で明らかにすることは以下の2つ、1)ある主張に「反証可能性」がある、2)その主張は「反証可能性」があるにもかかわらず現時点では論破できない。ここで、反証可能性とは、これが証明されできたら自分の主張を撤回しても良い条件を明確に提示することである(p84)

    ・世の中には2つの不確実性がある、1)リスク(確率分布が計算できる不確実性)、2)真の不確実性(ほとんど発生しないが、一度発生したら天文学的な被害を及ぼす不確実性)である(p89)

    ・何かにチャレンジする時、成功の見通しが7割になったらGOとする。これは3割以上のリスクを冒してはいけないということ。切り捨てる部門が、全体の収益や企業価値の3割を超えてはならない、7割残っていれば全滅することはない(p119)手持ち資産を三分割する、その一つが大きく育ったら、それをまた三分割する(p126)

    ・ビジネスを始めるのであれば、世の中が回復基調にある時にやるのではなく、危機に陥っている時に始めておいたほうが良い(p156)

    ・2018年のIMFの財政モニターという調査によれば、日本政府は負債(1517兆円)も多い代わりに資産(1482兆円)も多く、債務の純額はゼロ(36兆円であり、GDP500兆円に比較して小さい)であると評価された。この点について、政府資産は売れないとか、日銀が保有する国債をカウントするなとか、文句をつける人がいる。しかしそんなことを言い始めたら、トヨタの巨大なプリウスの製造工場もすぐには現金化できないので、トヨタの財務諸表は間違っっていることになる(p204)

    ・やめるべきことのリストを作って、即座にそれを実行する、それにより、あなたの行動を素早く変化させることが重要である(p220)

    ・金持ちになるために長期計画を作るために大事なポイントは、1)自分教を確立して着地点を決定、2)やめるべきリストを作成して即実践、3)低空飛行でも飛び続ける、4)ネガティブシンキングで最悪の事態を想定、5)最悪のピンチはチャンスと捉えて投資機械を探る(p229)

    2021年2月27日作成

  • この本から学んだこと
    ・金持ちの条件は一年働かずに暮らせること
    ・収入源は3本の柱で。投資においても分割通い
    ・買い方はドルコスト平均法(市場の値段にかかわらず一定の金額を買い続けること)
    ・メディアの嘘に騙されないために、簿記の知識は持っておいたほうが良い

  •  地位財と非地位財の話はなるほどなと思った。少し前まで自分もブランド物が欲しい!といった物欲があったが、今はそういったものにほとんど興味がなく、自分が成長するために読みたい本や観たい映画などに投資しているので、非地位財へお金を使うことにシフト出来ているのかな?笑
     株などの話は専門的知識もないしよく分からないことが多いのでもっと勉強してみたい。

  • ちょこちょこ脱線するし、宣伝は入るし(笑)上っ面のいいことだけ書いている。具体性に欠けるため、今ひとつグッとくるものがない…

  • 上念さんが言われる様に「自分教」を確立することが大事なんだと思います。じゃんけんで100回勝ちたければ、最低300回勝負すればいい。お金にまつわる見方が変わります。でも、住宅ローンで家を買った人にはやや厳しい内容かもです。

  • 久々に投資再開しようかな、と思った。でも久々すぎて浦島太郎状態…。もっと勉強しないと〜。

  • 上念さんの本は、とりあえず、飽きるまで全て購入してますので読もうと思っている。
    彼の人となりが良く感じられる本。YouTubeでアップさせるたびに見ているので既読感は否めず、ただ、それを承知で読んでいる。
    人生の長期計画を始めたばかりで、なかなかこれから先は見えないが、とにかく、こっちは工場広げて稼いでいく。
    あとは、自分教の強固な設定が必要かな。

  • ポジティブよりもネガティブ。
    最悪の状況を考え、そうならないように低飛空でやり続ける、チャンスが来たら一気に畳みかける。
    そのためには負債をできればやめる。

  • タイトルと中身がいまいち噛み合っていない印象。書いてあることに大きな誤りはないが、論拠もテレビやネットのコタツ記事が多く、信頼性に乏しい。行間スカスカの読み捨て本の一つとして接するのが良い。

  • 【本書のポイント】
    ❶人間の煩悩はお金で解決できる
    ❷お金持ちはお金を使って「資産」を買う。
    →貧乏人はお金を使って「負債」を買う。
    ❸やめるべきリストを作って、即座に実践すべき
    -メモとアクションプラン-
    ★お金持ちになるための最低条件
    ・「自分教」を確立して、着地点を決定。
    ・「やめるべきリスト」を作成して、即実践
    ・低空飛行でも飛び続ける。
    → SNSやYouTubeなど副業をやり続ける。
    ・ネガティブシンキングで、最悪の事態を想定。
    →常に低コストで生活できるように意識する。
    ・最悪のピンチをチャンスと捉えて投資機会を探る
    →自分の自信を強く持つ

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著者プロフィール

経済評論家。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は1901年創立の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。著書に『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書)、『タダより高いものはない』『経済用語 悪魔の辞典』(イースト・プレス)、『官僚と新聞・テレビが伝えないじつは完全復活している日本経済』(SB新書)、『日本を亡ぼす岩盤規制』『経済で読み解く日本史(全5巻)』(飛鳥新社)などがある。2013年12月より毎月、八重洲・イブニング・ラボ(https://y-e-lab.cd-pf.net/home)の主任研究員として講演活動を行っている。

「2019年 『大手メディアがなぜか触れない 日本共産党と野党の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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