困っている子を見逃すな マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち2

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594088170

作品紹介・あらすじ

感想・レビュー・書評

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  • 前作の続編。
    学習の土台ができていない子、身体が不器用な子、境界知能、グレーゾーンの子に加え非行化の背景を盛り込んだ本となっている。
    特に勉強が苦手、という点は興味があったが、認知機能トレーニングについては別の本、また、サイトへの案内だったので少々肩透かしだった。
    家庭では、まさに序数と基数概念で子供がつまづいており、どうすべきか悩んでいた。
    10を幾つと幾つに分ける、というのが子にとっては、「さっぱり?」らしい。
    我が家の問題は解決しないが、トレーニングについては学校と適切な対応を検討していくきっかけになるかもしれない。

    さて、このシリーズ、第3巻も出るようなので、非行の背景とさらに重くなっていきそうだが、そうしないためにも適切な指導をしたい。

    それにしても、本書、前作に登場する子供たちは誰しも心当たりがありそうだ。
    もちろん特に問題を抱えていない子供でも、年齢相応の幼さで類似の行為を行う場合もあるが、こんなに困っている人はいたのだなと改めて思う。
    とすると、普通の子、なんて一体どれだけいて、努力が実になる子はどれだけいたのか。
    何も知らないと「バカ」とか「努力不足」とかそんな言葉に集約されてしまう。
    特に今まで努力が身を結び、優秀で、周囲も同質な人ばかりだと本書に描かれるような子供は全く理解し難い。
    教員は減らせる、という話もあるようだが、人を育てるのには色色な人の関わりが必要だ。
    だから、そこは削ってはいけないしもっと手厚くすべきではないか。
    それに、いくら大人でも、プロでも、一人だけで子供たちを指導していったり支えたりするのは辛いから。

  • ストーリー形式で読みやすい
    事例毎の対応と、その背景の理論がまとまっている
    新しく勉強すべき事が見つかった

  • 大頭先生みたいにけっこう考えている先生っているのかなぁ?
    3章はまとめみたいでいい。

  • 漫画で書かれているので、本当にスラスラ読めて状況が入りやすい。

    非行を繰り返す背景には何かしら理由がある。

    子どもの行動だけに目を向けず、背景にも目を向けていきたいと思った。

  • 宮口幸治氏のマンガで分かるシリーズ2
    事例研修の進め方が役立つ。

  • 漫画なので分かりやすかった

  • この巻は1巻のような個別事例ではなく、一連のストーリーで構成されていて、ぐっと入り込みやすかった。
    学校でのとりくみや、どのように子どもに向き合っていけばいいかのヒントを得られた。

  • 2021 マンガでわかる
    「境界知能とグレーゾーンの子どもたち2」

    困っている子が何に困っているのか?
    社会面 例 感情の表し方ができない 同級生とのつきあい 忘れ物などが多い

    学習面 例 先生が言ってることがわからない 点数がとれない 宿題がわからない
     
    家庭面 例 父親が怖い 家で落ち着けない 両親不和


    学習の土台ができていない子
    視覚認知は
    数理解 数の概念(①個数②番目

    身体が不器用な子
    協調運動の弱さ
    発達性協調運動症 DCD 2本の手が協力し合う行動が苦手 全身でボールを投げる 両手で受け止める 皿洗い

    ボディイメージの弱さ
    加減力
     
    境界知能とグレーゾーンの子
    子どもの視点で考える
    ~この子は何に困っているのか

    非行化の背景

  • グレーゾーンの理解の幅も広がったものだなぁ。
    事例紹介が中心で、解説や指導法は少なめ。専門的に関わる人には物足りない内容だろう。
    しかし、外にいる人には十分な気づきになった。
    「こんな子もいる」と知り、こんな研究がなされていると知ることが大切。

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著者プロフィール

立命館大学教授、児童精神科医。一社)日本COG-TR学会代表理事、一社)日本授業UD学会理事。医学博士、日本精神神経学会専門医、子どものこころ専門医、臨床心理士、公認心理師。京都大学工学部卒業、建設コンサルタント会社勤務の後、神戸大学医学部医学科卒業。大阪府立精神医療センターなどに勤務の後、法務省宮川医療少年院、交野女子学院医務課長を経て、2016年より現職。児童精神科医として、困っている子どもたちの支援を教育・医療・心理・福祉の観点で行う「日本COG-TR学会」を主宰し、全国で教員向けに研修を行っている。著書に『教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ』『性の問題行動をもつ子どものためのワークブック』『教室の「困っている子ども」を支える7つの手がかり』『NGから学ぶ 本気の伝え方』(以上、明石書店)、『身体面のコグトレ 不器用な子どもたちへの認知作業トレーニング【増補改訂版】』『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング』(以上、三輪書店)、『1日5分! 教室で使えるコグトレ』(東洋館出版社)、『ケーキの切れない非行少年たち』『どうしても頑張れない人たち』(以上、新潮社)、『境界知能とグレーゾーンの子どもたち』(扶桑社)、『境界知能の子どもたち』(SB新書)などがある。

「2024年 『身体をうまく使えるためのワークブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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