文化政策の展開: 芸術文化の振興と文化財の保護 (放送大学大学院教材 s 232)

著者 : 根木昭

• 放送大学教育振興会 (2007年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[創作集団こるびたるさんの感想 · 2010年1月24日]

基本的には「日本の文化政策を担うのは文化庁であり、その歩みに誤りはない」という立場から書かれた文化政策に関する教科書。日本の文化政策の経緯と現状について、当事者である行政担当者がどのように認識しているかを知るにはよい。ただし、他の類書とあわせ、その偏りを検証しておく必要はあると思われる。参考文献一覧あり。

著者プロフィール

昭和音楽大学教授。東京藝術大学・長岡技術科学大学名誉教授。法学博士。専攻は文化政策論。1943年岡山県生まれ。大阪大学法学部卒業。旧文部省各局、文化庁、長岡技術科学大学・東京藝術大学教授を経て、2010年から現職。著書に、『文化政策学入門』(2010年)、『文化政策の展開』(編著、2007年)、『文化行政法の展開』(2005年)、『文化政策の法的基盤』(2003年)、『文化財政策概論』(編著、2002年)、『日本の文化政策』(2001年)ほか。

「2013年 『公共ホールと劇場・音楽堂法』 で使われていた紹介文から引用しています。」