- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784595313684
感想・レビュー・書評
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社会が科学技術を受容するには、本書で概括されている「社会技術」という視点が必要。大学関係者はこのリテラシーを常に高めるよう努めなければならないと感じた。かなり重要な事項がわかりやすく説明されているので、放送大での単位修得を目的としなくとも、味読することをすすめる。特に大学事務上、9-15章の内容を了解しておくことは有益だろう。
本書を通じて登場する言葉に「レギュラトリ・サイエンス」(規制科学)がある。このような様式に取り組むようなマインドが、IRerをはじめとする高度専門職に求められているのではいかと感じた。また、現場条件に「状況依存」(状況随伴)したデータを集約し、レギュレイトしたり、問題解決したりすることも昨今要請されていることといえる。
参考記事
http://www.natureinterface.com/j/ni06/P90-91/
http://www.natureinterface.com/j/ni04/P100-101/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学問心得
学者の共同体(学会?)のはたらき
●妥当性の保証の機構
「ジャーナル共同体」(藤垣、2003)の査読機構
第一に、科学者の業績は、専門誌に印刷され、公刊されることによって評価される。
第二に、科学者によって生産された知識は、信頼ある専門誌にアクセプト(掲載許諾)されることによって、その正しさが保証される(妥当性保証)。
第三に、科学者の後継者の育成は、この種の専門誌に