わたしだけの後見人 (ハーレクイン・ヒストリカル 167)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2003年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596321671
感想・レビュー・書評
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☆3.6[more]<br />ヒロインの後見役だが従姉妹に預け金は渡す(従姉妹の賭博に消えていた)ものの会いもしなかったヒーローは、自分には財産がなく働かなくてはならないと思い自立するため家を出たヒロインを追いかけ、雪で足止めされた宿で殺人事件が起きる
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孤児のセーラは六年間身を寄せていた後見人のいとこの家を飛び出してしまった。寄宿学校は卒業し親友も駆け落ち結婚をし、身寄りの無いセーラは新天地で家庭教師をし1人で生計を立てていく決心をした。何もかもけちな後見人のせいだ、つまりセーラにはほんの小遣い程度しかお金が渡らなかったのだ。何も知らない後見人マークスは祖母の家に立ち寄り、たまたま被後見人の話を聞き、一度も会った事のない娘を訪ねることにした。しかしセーラが家を飛び出した事実を知ると、すぐにマークスは彼女を追いかけ、なんとーラが泊まっている宿屋を突き止めたマークスは、セーラと初めて対面する。セーラの粗末な服装と周囲の話からマークスのいとこが賭博の為にセーラのお金の殆どを使っていたのだ。そしてその夜宿屋で奇妙な殺人事件が立て続けに起こり、セーラとマークスは事件に巻き込まれてしまうのであった。
殺人事件と恋愛模様が程よくて飽きさせない。ヒーローがちょっと傲慢気味なのが残念だけれど、まあそんなもんかと。ヒロインがあっけなくヒーローに惹かれてしまったのは物足りないけれど、全体としては面白かった。 -
いつものアン・アシュリー(愛人あり)
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孤児のセーラは6年間身を寄せていた付添人の家を後にした。学校は卒業したし、親友は結婚してしまった。雀の涙ほどの後見人からの仕送りを充てに何もない生活を続けても仕方がないと思ったのだ。そう、家庭教師だったオールコット夫人との再会さえ果たせれば、仕事の口くらい紹介して貰えるはず。ささやかな希望だけを道連れに、未亡人と偽って乗り込んだ馬車の旅は、大雪に阻まれることになってしまった。その上同じ宿に避難してきた男性が名乗った名は、レイヴンハースト。私をほったらかしにしてきた後見人の名だ。彼が何故今、ここに?6年間1度も顔を見せなかったのに家出されてとなったら連れ戻しに来たというの?