竜の秘宝を抱く乙女 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル 20)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2011年7月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596331205
感想・レビュー・書評
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3.5
相変わらずきょうだい仲良し詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長い事葛藤した割にあっさり受け入れたよ!
大事な所が短い気がする・・・ -
ディ・バラ家の物語シリーズで、キャンピオン伯の5男レイノルドは兄たちが次々と結婚する呪いから逃れるため、ディ・バラの城を出る決心をする。その朝親戚の魔女と呼ばれる老姉妹から告げられたことは、ドラゴンを退治して乙女を救う、ということだった。
しかし足の悪いレイノルドはそんなことはないと信じないが、一人だけ騎士見習いの少年を伴って、城を出た。
そのレイノルドにある日声をかけた美しい乙女がいた。ドラゴンを倒して私たちを助けてほしいという。レイノルドは掘っておくわけにいかずその館に滞在し、ドラゴンの正体を探る。
足の悪いレイノルドが兄たちのように幸せな結婚を出来ないと思いこみ、自分は邪魔者のように感じて城を出るが、予言の乙女に逢いドラゴンを倒すべく、その正体を探っていくうちにあることに気付く。
結果はいつものようにめでたしめでたしの結末なのだが、レイノルドが一人で自分が邪魔者だと思っていたことも、実は家族は温かく見守っていて幸せを願っていたということも最後にわかる。
もちろんドラゴンを退治出来て、その秘密を暴き祭儀にそのお留と結婚して、彼女の領地を納めることになるという結末は、想像通りだけど。
ディ・バラ家の高潔な騎士精神と、運命的な結婚相手との出会いというのは、ロマンスの王道かな。
レイノルドが実は勇気があって、一番ストイックだと思いました。
数年ぶりのディ・バラ家の物語。
ついつい手にとって、即購入してしまった。