ナイト・エージェント (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596541451

感想・レビュー・書評

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  • マシュー・クワーク『ナイト・エージェント』ハーパーBOOKS。

    あのマイクル・コナリー絶賛の国際謀略ミステリー。主人公が特段、超人的な大活躍を見せる訳でもなく、描かれる国家レベルの陰謀もスケールは小さく、がっかりした。結末もスッキリせず、またまたマイクル・コナリー絶賛に騙されてしまった。

    念願かなってFBIの局員となったピーター・サザーランドに任されたのはホワイトハウスの危機管理室で緊急電話を取り次ぐナイトシフトを担当する。1年余りのうちに緊急電話が鳴ったのは、たった1度だけ。

    ある晩、若い女性から緊急電話があり、暗号めいた言葉が伝えられる。電話の内容が気になったピーターは業務を逸脱し、彼女に近付くが、次第に国家レベルの陰謀に巻き込まれていく。

    本体価格1,182円
    ★★★

  • なかなか良質なスパイもの。

  • FBI局員ピーターはホワイトハウスの危機管理室で緊急電話を取り次ぐ深夜番。284日で入電は1度だけ。誰が何のためにかけてくるのかも知らされていない。そんなある晩、取り乱した若い女から電話がかかってくる。「赤の台帳、オスプレイ、6日後」という暗号めいた伝言とこの番号を彼女に託した伯父夫妻は、同夜何者かに殺害されていた。その日からピーターは国家レベルの陰謀に巻き込まれていき―。

    著者の作品はThe 500を読んで以来だが、翻訳されたのもこれで二作目のようだ。素人がここまで行動できるのか、という疑問はさておき、なかなかのページターナーではありました。

  • 予想以上に引き込まれ、楽しめるストーリーでした。これをきっかけにThe 500も読みました。他にも作品があれば、読んでみたい作家さんです。

  • 2020年11月20日発行の現代版巻き込まれ型スパイ物語。発行日のせいかランキングで見た覚えがないのだけど、個人的には早くも今年No. 1候補。
    スピーディーでテンポ良い展開と魅力的キャラクターに、骨太なシナリオが組み合わされば最強のページターナーってわけ。
    シンプルな道具立てだから映画化(むしろドラマ化)にもいいと思う。
    ホワイトハウスで働くFBI局員ピーター・サザーランドが大学までバスケットボール

  • ホワイトハウスっていうのに惹かれて読み始めたものの、ちょっと物足りないなさが。
    ハリウッド映画を観てるみたいだった。

  • ホワイトハウスの地下で夜の電話番をしている主人公ピーターに、一本の電話がかかってくる。電話の主の女性ローズは暗号めいた伝言を伝え命の危機に瀕していると訴える。ローズは伯父夫婦の家に泊まっていたのだが、実は伯父夫婦は諜報活動をしているスパイで、ロシアに情報を渡している政府高官を探っていたのだ。それを阻止しようとロシアの凄腕の殺し屋が彼らを始末してしまう。辛くも助かったローズだが引き続き命を狙われ、彼女を助けようとするピーターは四面楚歌の状況で何とか生き延びようとする。味方だと思ってた人が裏切り者だったり、ピーターの過去も絡んだりして、適度にぐちゃぐちゃで楽しい。でも後半になるにつれ収拾つかなくなってきて、伏線も回収されないのもあったりしてグダグダな感じ。

  •  冒険小説の時代は終焉したのだと、嫌でも感じさせられる現在のエンタメ小説界で、少数ながら頑張っている作家たちは今も確かにいるのだけれど、かつてのスパイもの、国際謀略ものといった国家レベルの大スケールのものは少なく、巨大犯罪組織とりわけ南米の麻薬ビジネスや、暴力的宗教団体などをテーマにしたスリラーがトレンドになっている気がする。

     本書は、そういう意味では昔懐かしい米露間の諜報合戦や、国家的裏切り行為を扱った少し古典的な冒険小説と言える気がする。政府中枢部内での汚職かつスパイ行為に巻き込まれ、知られざる危機に見舞われるホワイトハウスを舞台に、深夜番の若きエージェントが奔走するという、いわゆる今風ではないような、かつての胸躍る国際冒険小説を思わせるスリリングなエンタメ作品である。

     裏切りの疑いで世を去った父の汚名を持つごく普通の目立たない主人公ピーター。彼は鳴ることのない緊急電話の深夜番、という閑職に追いやられている。ところがある夜、一本の緊急電話がついに届く、というところから物語はスタートする。叔父夫婦を殺され、この一本の緊急電話に救いを求めた女性ローズ。そのローズを救い出そうと逃走し、真相究明に奔走するピーター。物語は豪快にスタートする。

     ロシア側から送られている凄腕の殺し屋を描くページも読まされつつ、はらはらドキドキの危険なシーンや、血なまぐさいアクションを重ねつつ、ホワイトハウス内に潜む悪を探り出すプロットが、幾重にも交錯する大掛かりなエンターテインメント小説となっている。

     逆に言えばこの手の作品は、かつて冒険小説の時代には当たり前のものであったのに、今はめっきり減ってしまったタイプの物語なのである。今更ながらこういう世界に晒されてみると、無論自分の本の趣向が変化したという要素があるにせよ、相当に貴重なものに思えてくる。

     トランプ政権の時代に出版された本とは言え、本書内の政権は現実とはかなり異なるセッティングになっている。大統領も、特にトランプをモデルにしてはいない。ある意味、別次元の世界観で描かれた、大法螺の小説と、言ってしまえばそれまでだが、その大法螺あればこその大仕掛けなトリックと、そこから派生するアクションの数々を楽しめるノンストップ・スリラーなのである。

     手放しで楽しんで頂けるこういう別次元のスリルとサスペンスもたまには読みたい。本書を手に、是非、文句なしのアクションとスリルの世界に飛び込んでみて頂きたい。

  • 特殊な仕事、ホワイトハウス、親がスパイ疑惑という設定が秀逸

    一気に読んでしまった

  • マイクルコナリー絶賛という帯につられて読んだが、たしかに面白いものの、何か足りないと思う。人物の造形なのか、映画を意識したような感じなのかよく分からないが、何か足りないと思う。評価は3.5というところ。買って読んでも損をすることはない。単に自分の期待が高過ぎただけかも。

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