マッケンジーの山: 愛と勇気のマッケンジー家 (MIRA文庫 LH 1-10)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2005年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596911377
感想・レビュー・書評
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リンダ・ハワードの人気作。
「愛と勇気のマッケンジー家」というシリーズの名前を聞いた時はピンときませんでしたが。なるほど?(笑)
田舎町に教師として赴任してきたメアリー。
小柄すぎて服装も地味なため、若い頃は子供っぽく見え、全くモテたことがない。
だが真面目で、教師として熱意に燃えている。
成績はトップだったのになぜか学校をやめてしまったジョーという生徒を復学させようと、自宅へ向かう。
父親のウルフは山に牧場を持っていて、メアリーは雪道で動けなくなってしまうが。
父親のウルフは、インディアン(ネイティブアメリカンのことだがウルフは自らこう言う)のハーフ。
そのため偏見を持たれがちで、かってレイプ犯として服役したが、無実とわかって釈放された。にもかかわらず、何となく仲間外れにされ、ジョーへのいじめも起きていたのだった。
インディアンの血を感じさせる、黒髪で鬱屈したセクシーさがあるウルフと、生真面目でひたむきなメアリーは一目惚れ。
ウルフは自分たちに教育など無用だと一度は突き放すが。
ジョーがパイロットに憧れているのを知ったメアリーは、個人授業をすると申し出て、熱心に教えることに。
そして、村の人々の凝り固まった気持ちをも次第にほぐしていくのだった…
熱々ロマンスなのはいつもながら。
地味なオールドミスという設定は割と共感しやすく、メアリーのあたたかい性格はこの後のシリーズ作品にもどことなしに反映していますね。
父親に似てタフで一見孤独にも見える若者たち、実はめちゃ愛されて育ってたのだ(笑)
何人も子供が出来て、彼らのロマンスが描かれる、というのは、えっ、これ何年前の作品なの?!って感じですが~
この作品は微妙に過去、後の作品は微妙に未来に設定してあるらしいですよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
赴任した学校で、優秀な成績ながらも、インディアンの血を引いているだけで差別され、登校しなくなった生徒、ジョーを訪ねる教師メアリー。途中で車が故障し雪の山道で立ち往生していたところ、父親ウルフに助けられる。一目惚れの2人。その事が田舎町にレイプ事件を引き起こす。それをキッカケにますます熱くなる2人。偏見をものともしないメアリーとその想いに応えウルフも自らの殻を破る。思春期真っ只中なのに、そんな2人を応援するジョーも良かった。ラストではとても賑やかになったマッケンジー一家をこのまま追いかけたいと思います!
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田舎町の高校に赴任した教師メアリーは、トップの成績にもかかわらず学校に来なくなった生徒ジョー・マッケンジーを訪問した。話を聞くに、ジョーと彼の父ウルフはインディアンの混血だという理由で町民と距離を置いているらしい。ジョーが密かにパイロットに憧れているのを知ったメアリーは個人授業を申し出るが、ウルフは冷たく拒絶した―自分たちには近づくな、僕はレイプの罪で刑務所にいた男だ、と。女王リンダの最高傑作シリーズ、待望の文庫化。
高校教師のヒロインと、その高校の生徒の父親のヒーロー。<br>
ヒーローの過去の経緯とインディアンを嫌う街で、人との交渉を避けて排他的に暮らすヒーローにとって、南部からやってきた誠実で正義感溢れるヒロインはさぞ眩しく映ったことだろう。いかにも白人優位主義的な街の人々が、ヒロインに触発されて徐々に変わっていく様子や、賢くて聡明なヒーローの息子がイイ味を出している。<br>
ヒロインのただ理想論的に平等を叫ぶのではなく、ちゃんと街の人々の気持ちも汲みつつ、なおかつ主張を曲げないところに強さを感じられる。小さな街で孤立することを恐れない強さは、ヒーローの肉体的強さに勝るとも劣らないだろう。そしてそんなヒロインにヒーローが惹かれないわけはなく。もちろん一目会ったときから一目惚れ状態ではあったわけだけど。<br>
レイプという陰惨な事件が背景にあるのは残念。でもそれくらいインパクトがないと、物語に真実味がでないことも確か。惜しむらくは犯人が誰か、初期段階で見当がついてしまうことか。 -
シリーズ1作目
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マッケンジー家 Ⅰ お父さん・お母さん
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この本て、やたら評価高いよね…
シリーズでのファンも沢山いるようだし。
個人的には(前評判が高すぎたせいか?)絶賛するほどじゃなかったかな。
まま楽しめました。 -
ヒロイン:田舎町の高校に赴任した教師メアリー
ヒーロー:成績トップだが高校に来なくなった生徒ジョー・マッケンジーの父親ウルフ
ジョーとウルフはネイティブアメリカンのハーフで差別を理由に町民と距離をおいていて、ジョーはパイロットに憧れているが、進学の夢も差別ゆえにあきらめかけていた。父はかってレイプの罪で刑務所にいた。実際にはレイプしていないが、差別ゆえに投獄され、白人に対してかなりの距離感のある父ですが、オールドミスのメアライーがおせっかいを色々とやき、逆に彼女が困った時には何故か手助けをしていて、徐々に心を通わし?体も通わすことになります。いつもどおりのリンダ・ハワードのリアルな性描写ですが、話の展開は面白いです。マッケンジー一家の話はシリーズものになりますが、子供たちがどういう環境で育ったのか成り立ちが分かります。 -
マッケンジーのシリーズは全部読んでるが やはりウルフのロマンスが一番熱いロマンスである。ヒロインの優しい心遣いが偏見からこの一家を救ったのだなぁ。人種差別にしろ何にしろ人間を差別するって最低だ。
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似たような設定の話は数あれど、やっぱりリンダハワードの情熱的なストーリー展開に惚れ惚れします。
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再読。
「流れ星に祈って」で、初めてリンダ作品に出会い
それからは、全ての作品を読みまくっていますが
ウルフ父ちゃんは、ベスト5に入るヒーローだと思います!