関門とんねる物語

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620308883

作品紹介・あらすじ

世界初の海底隧道に挑んだ国鉄技術陣が、行く手をさえぎる大自然の脅威を克服して、遂に掴んだ勝利の軌跡。

感想・レビュー・書評

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  •  とんねる建設の様子を詳細に語るノンフィクション小説。各々の土木屋、技師、政治家などが込める想いが鮮やかに表現されている。専門的な用語が多用されている為、若干読むことに苦戦するがそれ以上に内容に引き込まれる。

     一度建設されてしまえば当たり前になってしまう土木構造物。しかし、このように日本のため、みんなのために盡瘁した先人たちの話や活躍を知ると普段見る何気ない風景が大きく変わる。
     過去から学び、そしてこれらの苦労を決して無駄にすることなく我々も良い社会良い国を作っていかなければならないと思う。

    先人達の優しさが詰まった書である。

  • 関門トンネルがどのようにして出来たか・・・感動した。

    若干25歳の若手技師に任され、日本初のシールド工法を使ったとのこと。
    さらに、時は戦時中。海外から資料は取り寄せるが技術者は呼べないという状況の中、独学による海底遂道の建設物語。

    国鉄の技術の高さ、技術陣の優秀さを実感。
    そして、トンネルを作る工法というのは、こんなにあり、関門トンネルも複数の工法で作られていることを知った。

    夢を持たせてくれ、なにか誇らしくなる本だった

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著者プロフィール

京都市生まれ。都新聞記者を経て捜索活動に入る。『むろまち』でデビュー、『全国みちの駅』など、代表作『インクライン物語』は第1回土木学会文学賞を受賞。風土工学デザイン研究所理事長、国土交通省審議会員などを歴任。

「2004年 『野洲川物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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