- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620318752
感想・レビュー・書評
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ことば、がすきだ。
生活の中で、本を読んで、映画を見て、常にことば探しをしている。
人が放つことばは、表記されたことばとは違うように感じる。
同じことばも、言い方ひとつで全然違った顔を持つ。
本を読んでいて、すごくしっくりくることばを見つけると、宝物を見つけたようににんまりとして、懐に入れる。
「できそこないのドラえもん」
筆者はことばを、こう喩えた。
ドラえもんよりもっとぶきっちょでもっと原始的なシステムだと。
たしかに、コミュニケーションのツールであるが、ノウハウとかそういうものとは次元が別のもの。
私にとってことばは、そこここに散らばっている原石だ。
それを拾って、磨いて、自分のものにして、自分らしい文章を紡いでいく。
こんなに贅沢なことはない。
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そうだ 私は ことばになりたい
都会で 男たちが振り返るスタイルよりも
手帳に びっしりのスケジュールよりも
あなたに届く ことばになりたい
たとえ 上手なことばではなくたって
枯葉をサクサク踏みながら 公園でポツリポツリ
あなたと通える ことばになりたい
やっぱり私は ことばになりたい -
産まれてから死ぬまで離れられないものだから、実は両親よりも、恋人よりもいっしょにいるんだ。
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コピーライター 一倉宏さんの詩集。
商品を売るための“広告コピー”ということ以上に、
どれほど一倉さんが信念を持って
ことばを愛している人であるかということがよくわかります。
以前、句会にご一緒させていただいたとき、
とても優しく笑っていらっしゃいました。 -
一倉さんのコピーは、本当に胸に刺さる。詩として成立するだけの、情感に訴える力があると思う。この本は、詩であり、コピーである、力を持ったことばが書かれている。良かった。
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読んでいるだけで心が温まる。
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まず作詞で知った人だけど、本職はコピーライターの方だったんですね。
「うまいんだなっ、これが」とか「きれいなお姉さんは好きですか」とか、この人だったのか~~。
「そうだ 私は ことばになりたい/
都会で 男たちが振り返るスタイルよりも/
手帳に びっしりのスケジュールよりも/
あなたに届く ことばになりたい」
(「ことばになりたい」) -
10.4.14~10.5.4
10.2.15 ちえさんの記事(http://ameblo.jp/lisky-lovely-noise/entry-10459517160.html)を読んで。
揺れたでぇ~
揺れたでぇ~