ことばになりたい

著者 :
  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 125
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620318752

感想・レビュー・書評

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  • ◆〈ことば〉に恋をした人のラブレターだった。〈ことば〉を抱きしめたくなる。作品を通してのみならず、「まえがき」「あとがき」で告白される〈ことば〉への想いに胸が熱くなる。
    ◆著者はSONYウォークマンの哲学する猿のCMや、パナソニック「きれいなお姉さんは好きですか」などを代表作とするコピーライター。
    ◆本の紹介SNSアプリstandで見かけ、〈詩〉と〈コピー〉の違いを考えたくて読む。作品を読むうち、詩との境界がわからないものと明らかに広告であるもの(まるで包装紙みたいな)を歴然と感じて戸惑った。今まで、「ことばには体温がない」と感じていたのだけれど、明らかに脈動を感じることばと、そうでないことばがあるのを感じた。〈詩〉とはきっと、はじめから詩なのではなく、ことばを自らの必要から発した発信者とそれを受け取る受信者の心が共鳴・共振したときにようやく〈詩〉となるのではないか、と思った。
    ◆詩だと感じたのは第一章 1話目「それぞれの日記たち」10話目「ことばになりたい」、そして著者自ら「最も自発的なテーマにもとづくもの」として挙げた第3章。今回のFavoriteは第1章「ことばになりたい」と第3章「ママのつくったヒコーキに乗って ~あるいは『もう誰も戦争にいくな』~」

    • だいさん
      レビューが、十分、詩人になっとるやん。
      揺れたでぇ~
      レビューが、十分、詩人になっとるやん。
      揺れたでぇ~
      2015/06/06
  • ことば、がすきだ。
    生活の中で、本を読んで、映画を見て、常にことば探しをしている。
    人が放つことばは、表記されたことばとは違うように感じる。
    同じことばも、言い方ひとつで全然違った顔を持つ。
    本を読んでいて、すごくしっくりくることばを見つけると、宝物を見つけたようににんまりとして、懐に入れる。

    「できそこないのドラえもん」
    筆者はことばを、こう喩えた。
    ドラえもんよりもっとぶきっちょでもっと原始的なシステムだと。

    たしかに、コミュニケーションのツールであるが、ノウハウとかそういうものとは次元が別のもの。
    私にとってことばは、そこここに散らばっている原石だ。
    それを拾って、磨いて、自分のものにして、自分らしい文章を紡いでいく。
    こんなに贅沢なことはない。


    ———————————————————
    そうだ 私は ことばになりたい
    都会で 男たちが振り返るスタイルよりも
    手帳に びっしりのスケジュールよりも
    あなたに届く ことばになりたい
    たとえ 上手なことばではなくたって
    枯葉をサクサク踏みながら 公園でポツリポツリ
    あなたと通える ことばになりたい
    やっぱり私は ことばになりたい

  • シンプルで詩的で 不思議。
    好きだった理由を思い出せること。
    どんなに好きだったかを憶えていること。恋愛をしたそのことを思い出せる夫婦が 幸せ。

  • 産まれてから死ぬまで離れられないものだから、実は両親よりも、恋人よりもいっしょにいるんだ。

  • コピーライター 一倉宏さんの詩集。
    商品を売るための“広告コピー”ということ以上に、
    どれほど一倉さんが信念を持って
    ことばを愛している人であるかということがよくわかります。

    以前、句会にご一緒させていただいたとき、
    とても優しく笑っていらっしゃいました。

  • 一倉さんのコピーは、本当に胸に刺さる。詩として成立するだけの、情感に訴える力があると思う。この本は、詩であり、コピーである、力を持ったことばが書かれている。良かった。

  • 読んでいるだけで心が温まる。

  • まず作詞で知った人だけど、本職はコピーライターの方だったんですね。
    「うまいんだなっ、これが」とか「きれいなお姉さんは好きですか」とか、この人だったのか~~。

    「そうだ 私は ことばになりたい/
    都会で 男たちが振り返るスタイルよりも/
    手帳に びっしりのスケジュールよりも/
    あなたに届く ことばになりたい」
    (「ことばになりたい」)

  • 2010.5.21

    著者はコピーライターである、という知識しか持たずに読みました。
    「会いにいけばいいのに」という詩の、ここが印象的だった。


    そうして私たちは いっしょに暮らしはじめたけれど
    いまさら わがままなことをいうようだけれども
    やっぱり 結婚は
    もう会いにいくということがない ということだったのだ

    会いにいけたらいいのに それがたとえ
    じぶんの家でも できたらいいのに


    本文を全て読み終えて、最後に著者の略歴を見たら、なんと!

    「なんてうまいコピーだろう」と感激して、ずっとずっと覚えていたJR東日本のコピー、
    「愛に雪、恋を白」を作った方だった!!

    このコピーを初めて見たとき、ヤラレタと思ったんですよね。
    そうかあ、この方が作ったのかあ……。面白い偶然だな、と思いました。


    あと、大好きな「ウェディング・ソング」(斉藤和義)の作詞もこの方なんだって! へー。

    ウォークマンのコピー、「どこまでいったら、未来だろう。」もかっこいいな。

  • 10.4.14~10.5.4

    10.2.15 ちえさんの記事(http://ameblo.jp/lisky-lovely-noise/entry-10459517160.html)を読んで。

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